初めに
投げ竿を買いたいんだけど、ダイワの投げ竿の使用感を教えて欲しいな~
ダイワのプライムサーフTを買ってきましたので、その使い心地、及び廉価版リバティクラブとの違いを紹介します。
先日、長年使っていたダイワのリバティクラブサーフT(20号-360K)ですが、竿の先端が折れてしまいました。
竿というのは、先端数㎝が折れた程度であれば、ガイドなどの部品代含めても1000円前後で修理してもらえます。
筆者は、磯竿であれば、柔らかいものから遠投用まで何本か持っていますが、投げ竿は3.6mのリバティクラブしか持っていませんでした。
そこで、この修理をしたタイミングで、もう一本購入してきました。
この記事では、筆者がダイワの投げ竿プライムサーフTを買って、実釣で使ってみて感じた使い心地、廉価版リバティクラブとの違い、これらをまとめたいと思います。
基本的なスペック
販売価格
プライムサーフT(25号-405W)の実売価格ですが、釣具店では1万円前後で販売されているようです。
筆者が購入したときは、少しだけ割引されていて9000円弱となっていました。
投げ竿は、磯竿に比べると硬くて重い、比較的大雑把な竿です。そのせいか、投げ竿は全般的に安く購入できるイメージがあります。
プライムサーフT(25号-405W)の基本性能
プライムサーフT(25号-405W)の基本スペックを紹介しておきます。
- 長さ・・・4.05m
- 重さ・・・370g
- 重り負荷・・・20~30号
- ガイドの数・・・5個
その他のスペックは、パッケージに記載されています。
メーカーHPに詳細が記載されていますので、こちらも参考にしてみてください。
各部のファーストインプレッション
持ち手部分
写真の上がプライムサーフ、下がリバティクラブとなっています。
プライムサーフは銀色、リバティクラブが黒色を基調としていますが、どちらのデザインもカッコいいです。
ダイワ製品は、竿だけでなくリールも、デザイン性が良い商品が多い。おそらくだが、他社に比べてデザインに対する検討が多くされているんだと思うぞ!
筆者が特に重視する、竿尻からリールシートまでの距離ですが、プライムサーフの方がかなり長めにとられています。
ここの長さが長いため、キャストで遠心力を効かせやすくなっています。
リールシート部
リールを接続するリールシート部は下のような感じです。上がプライムサーフ、下がリバティクラブです。
ここは、プライムサーフとリバティクラブで最も差があると感じた部分です。
リール固定部分は、このような金具で固定するタイプと、ネジでリールフットを締め付けるタイプがあります。
金具タイプは、作りによっては固定したときにガタつきを感じるものもあります。
プライムサーフとリバティクラブでは、明らかにプライムサーフの方が丈夫にできていて、安心感があります。
ガイド部
下の写真、上がプライムサーフ、下がリバティクラブです。ガイドは投げ竿らしく、4.05mに対して5個しかついていません。
それぞれのガイドも大きめで、キャスト時の道糸の抵抗を減らせるようにしています。
ここは、プライムサーフが一番根元のガイドが折って仕舞うタイプになっていること以外、リバティクラブと大きな違いはなさそうです。
重量感
カーボン含有率は、リバティクラブが30%前後に対して、プライムサーフは90%超となっています。
ただ、筆者がもっているものは、それぞれの長さが3.6mと4.05mと異なるので、その分だけ重さを感じます。
青物狙いであれば、もっと長いものが使いやすいです。ただ、筆者は岸からのタコ狙いをする時にも使いたいため、短めを選びました。
タコ狙いでは、仕掛けを少しずつ引きずるため、短めの軽い竿の方が使いやすいです。
投げ竿というのは、胴付き仕掛けや飲ませ釣りエレベーター仕掛けなど、重い仕掛けを投げた後で置き竿にして待つ釣りに向いているぞ!
その他のポイント
振り出し式の竿の欠点の一つとして、釣行中にガイドがずれやすい、ということがあります。
プライムサーフは、この欠点を少しでも改善するため、ガイド固定部にずれ防止のための溝のようなものを設けています。
竿をガイドを守る「トップカバー」は、以下のようなごっつい専用品です。
動きやすいフリーになっているガイドは、黄色い孫カバーのような部分に収納できるようになっています。
ガイドが傷付きにくくていいのですが、やや片付けするのに時間がかかります。
実釣による検証
飲ませ釣りで使ってみる
最近はまっているエレベーター仕掛けですが、これまでは4号の磯竿でやっていました。
ただ、底に着ける重りを40号にしているため、キャストで竿が折れないか若干不安でした。
そこで、今回はプライムサーフで釣行してみます。
タックルと仕掛け
- 釣法・・・飲ませ釣り
- 竿/ロッド・・・ダイワ プライムサーフT(25号-405W)
- リール・・・ダイワ 20レブロスLT5000D-CH
- 道糸/ライン・・・PE2号
- ハリス・・・ダイソー リーダー用ナイロンライン7号
- 針・・・セリア トレブルフック#4
メッチャ飛ぶ
投げ竿の最大の特徴は、重い仕掛けを飛ばしたときの遠投力です。
今回購入したのは4.05mと、振り出し竿としては短めですが、エレベーター仕掛けで付けた40号の重りが、フルキャストで100m近く飛んでいきます。
磯竿の場合、弾力があるので、やや手加減して投げてしまいますが、投げ竿の場合は遠慮なくフルパワーで投げられます。
ガイドがずれない
リバティクラブを使っていると、ガイドの位置がずれたり回転したりすることが良くあります。
しかし、プライムサーフを半日飲ませ釣りで使ったところ、ガイドの固定しなおしは一度もやる必要はありませんでした。
これは、ガイド固定部の溝の効果ではないかと思います。
安い振り出し竿を使うと、ガイドがいつの間にか回転して、道糸がゆがんだ状態になることがよくある。その点、このプライムサーフではイライラすることが少ないな。
ヒット時のファイトがやや不安
これは、プライムサーフの問題というよりも、投げ竿全般の向き不向きの問題かもしれません。
筆者は、今年は4号の遠投磯竿で飲ませ釣りをやっていました。
磯竿の場合、投げ竿に比べると竿の弾力性が高いため、青物や真鯛のような叩く魚がヒットしたときに、うまく竿が急激な力を吸収してくれます。
ヒットしたときの安心感は、やはり弾力がある磯竿が優位な気がします。
初釣行では、39cmのツバスが2匹ヒットしました。
いずれも何とか取り込みまでできましたが、竿が硬い分、魚が叩いた時にやや不安になって、ドラグ緩めでファイトしました。
最後に、この日の釣果の記念撮影です。別の竿ですが、かご釣りで真鯛もかけてきました。
エレベーター仕掛けでは、投げ竿か磯竿か、判断に迷うところだ!確かにファイトは磯竿が楽だが、キャスト時の竿に掛ける負担を考えると投げ竿を選ぶべきだな。
総合評価
餌釣り用の竿には、堤防竿・磯竿・投げ竿、などがあります。この中で、投げ竿は最も硬く重量があります。
投げ竿は、重い仕掛けをできるだけ遠くに投げることを目的とした竿です。
そのため、各部品が丈夫にできています。
プライムサーフは、リバティクラブに比べると、細かい部分で工夫が加えられていて、丈夫なつくりに仕上がっています。
だからと言って、極端に値段が高いわけでもありません。
竿の本数が欲しい場合はリバティクラブ、頑丈なものを一本欲しいならプライムサーフ、といった感じで使い分けするのがいいかもしれません。
竿の選び方
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