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【自立か非自立か】棒ウキはどっちを使う?|釣行シーン別お勧めの選び方

初めに

 

棒ウキって、自立タイプと非自立タイプがあるけど、どっちが使いやすい?

 

それぞれの基本的な特徴と、お勧め利用シーンをまとめてみました。

 

 

 釣具店のウキコーナーに行くと、300円前後から2,000円以上する高級なものまで陳列されています。

 釣りをやったことがない人が見ると、こんなプラスチックや発泡スチロールの道具がなんでこんな高額なのか理解できないと思います。

 特に、重り負荷が0号に近い繊細なウキは、1,000円以上するもの、中には2,000円を超える高額なものもあります。

 この手のウキが高額なのは、当たり感度・視認性・遠投力など、繊細なノウハウが詰まっているためです。

 今回は、様々な特徴を持つウキの中で、経験者でも知らないことが多い、自立タイプと非自立タイプの棒ウキの違いについてまとめていきます。

 

 

自立ウキと非自立ウキの構造

 以下は、筆者が持っている3Bの自立ウキです。

 

 次は、非自立タイプです。下の写真は、重り負荷1号の非自立ウキになります。

 

 自立ウキと非自立ウキは、ウキ本体を一見しただけだとどちらのタイプかわからないことがあります。

 ウキ全般の基本的な考え方として、ウキ本体に何も記載がないものは非自立タイプです。

 ただ、重り負荷が低い1号以下の棒ウキの場合は、必ずしもこの法則が当てはまりません。

 中には、商品パッケージに、「〇号以下は自立、それ以上は非自立」となっているものもあります。

 このような商品は、パッケージを捨ててしまうと自立か非自立かわからなくなってしまうので、買った本人が覚えておくしかありません。

 

 

自立ウキの長所

水面で簡単に立つ

 自立ウキと言えば、指定号数以下の負荷であれば、無条件で水面に立つのが最大の特徴です。

 非自立ウキの場合、多少の幅はありますが、ほぼ指定負荷通りの負荷にしないと、安定して水面で立つことができません。

 このように、細かい重り調整が不要なので扱いやすいですが、その代わりに水面下の仕掛けの様子がウキに伝わりにくいデメリットがあります。

 特に、底ギリギリの深い棚を攻めたいときは、自立ウキだと棚取りが難しくなります。

 

 

遠投しやすい

 自立ウキは、釣り人が付ける重りの代わりに、重りを初めからウキ本体に内蔵することで、単体で立つことができる仕組みとなっています。

 下の写真のように、ウキの最下部に重りが付いており、これによって自立できるようになっています。

 

 この構造から、ウキ全体が非自立タイプに比べて重く、結果的に遠投性能が高くなります

 

 

釣行中の重り交換が容易

 重り無しの状態から、最大浮力までの重り負荷までであれば、釣行中に自由に負荷を変更することができます。

 非自立であれば、例えば3号のウキであれば、3号の重りを付けないと安定して水面で立つことができません。

 釣行中に、潮流が速くなって重り負荷を上げたいときや、少しゆっくり沈めたくなったときなど、重り調整が簡単です。

 

 

ただ、いくら自立タイプとはいえ、余剰浮力を残しすぎるのはお勧めしない!余剰浮力がありすぎると、繊細な当たりが取りにくいだけでなく、餌を咥えた魚が違和感を感じやすくなるぞ。

 

 

 

 

 

非自立ウキの長所

棚の到達がわかりやすい

 非自立ウキは、道糸のウキ止めを通じて下方向に負荷が掛かることで立つため、仕掛けが棚に到達したタイミングが明確です。

 潮流の影響で仕掛けが沈んでいかなかったり、棚が深すぎて仕掛けが着底してしまった場合、自立ウキだと気が付けないことがあります。

 

 

 特に、海底ギリギリの深棚を攻める場合は、仕掛けの状態を把握しやすくするために非自立ウキが有効です。

 

 

自立ウキを使っていると、それまで棚を取れていたのに、ある時から潮の流れが速くなって、何十分も棚が取れないまま気が付かないこともあるぞ。明石海峡など、流れの速い場所で自立ウキを使うときは注意が必要だ!

 

 

感度が良い

 同じシリーズの棒ウキで、自立タイプと非自立タイプでは、非自立タイプの方がウキ本体の重量が軽くなっています。

 また、非自立タイプは、余剰浮力をほとんど残さずに重り負荷を掛けて使うのが普通です。

 余剰浮力を残しすぎると、安定して水面で立つことができません。

 本体が軽く、余剰浮力がほとんどないため、道糸にわずかな力が掛かっただけでウキに反応が現れます

 それに対して、自立ウキの場合は、水中の状況に寄らずウキが立つため、微細な力が道糸にかかっても気が付けないことがあります。

 

 

購入価格が安い

 自立ウキは、ウキの底に重りを付けることで自立させているため、その分だけ材料費と加工費が高くなっています。

 その点、構造が単純な非自立ウキは比較的安くなっています

 また、非自立ウキの方が種類が多く、小規模な釣具メーカーが取り扱っているものであれば500円以下のものもあります。

 値段は安くても、そもそも非自立ウキはシンプルな道具なので、十分実戦で使うことができるものがほとんどです。

 ただ、特定の重り負荷でしか使うことができないので、いろいろな負荷のものを揃えようと思うと、非自立ウキの方がコストが掛かるかもしれません。

 

 

 

 

お勧め釣行シーン

遠投・浅棚なら自立

 比較的食欲が旺盛で、水深の浅い場所まで浮いてくる魚を狙う場合には、遠投ができて広範囲を探れる自立ウキがお勧めです。

 筆者のいる大阪湾から明石海峡であれば、春から秋の大サバ狙い、秋のグレ狙いのような、少し遠投して浅棚を狙うシーンで使うのがいいでしょう。

 

 

 

 

 

感度重視または食い渋るなら非自立

 深い棚にいる魚を、底ギリギリで狙う場合は、微妙な棚調整がやりやすい非自立ウキがお勧めです。

 また、寒い時期で、食いが立たない釣行の場合、違和感を与えにくく、繊細な当たりでも気が付きやすくなります。

 筆者のいる大阪湾から明石海峡であれば、海底近くにいるチヌや真鯛などの鯛系の魚を狙うシーンで使うのがいいでしょう。

 その他、2,3月の寒い時期であれば、狙う魚に寄らず、非自立ウキを使って、少しでも感度を上げてヒットに気が付きやすくしましょう。