初めに
2023年の明石海峡は、堤防から上がる青物が非常に少なくなっています。
去年のこの時期は、平日でもルアーマンや飲ませ釣りをしている人が早朝から堤防に押しかけていましたが、今年の8月までは釣果が出ないため少なかったようです。
しかし、8月下旬ころから、ツバス・ハマチクラスの釣果情報が出てきています。
この時期はサビキでアジが簡単に釣れるため、そのアジを使って筆者も8月下旬から飲ませ釣りを始めています。
前回は、胴付き仕掛けでアジを底付近に泳がせたところ、ヒットはありましたが、残念な大物1匹で終わってしまいました。
胴付き仕掛けの場合、アジを付けたままキャストするため、あまり遠投することができない欠点があります。
そこで今回は、エレベーター仕掛けの基本的なやり方で青物を狙ってきました。釣果だけでなく、仕掛け作りの基本、及び細かい工夫も紹介していきます。
釣りの準備
天気と潮
- 日付・・・2023年9月上旬(早朝)
- 場所・・・明石市沿岸
- 天気・・・晴時々曇
- 風・・・1~3m/s
- 気温・・・最高:35℃、最低:27℃
- 水温・・・28~29℃
- 潮・・・中潮
タックルと仕掛け
- 釣法・・・飲ませ釣り
- 竿/ロッド・・・NISSIN PROSTAGE SPEED ISO α 遠投4号4.5m
- リール・・・ダイワ 20レブロスLT5000D-CH
- 道糸/ライン・・・PE2号
- ハリス・・・ダイソー リーダー用ナイロンライン5号
- 針・・・セリア トレブルフック#4
釣果を出すための考察
エレベーター仕掛けには、様々な長所があります。特に、人が多い人気堤防、潮流の激しいポイントでは有効な釣法です。
デメリットといえば、生き餌が底まで泳いでくれないことがあることや、ウキの飲ませに比べるとやや不自然に見えることなどです。
筆者が考える釣果を上げるポイントは、アジを付ける仕掛け部分です。この仕掛けですが、できるだけハリスを長く取るのがお勧めです。
ハリスを長く取ると、それだけ生き餌が自由に動きやすくなり、ターゲットへのアピール力が上がります。
下の写真が、今回筆者が準備したハリスになります。若干見にくいですが、ハリスは2m弱の長さを取っています。
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その他、基本的な小道具を紹介していきます。
明石海峡は潮流が速いため、底に着ける重りは最低でも35号は準備したいところです。筆者は40号を使うようにしています。
重いほど流されにくくなりますが、その代わりキャストで道糸が切れてしまう確率が高くなります。
重すぎても軽すぎてもだめで、潮流の速さ、遠投したい距離、仕掛けの切れにくさ、これらのバランスを考えて重りを選ぶ必要があります。
飲ませ釣りは、竿を地面に置いて待つのが普通です。そのため、ヒットに気が付きやすいように鈴をつけるのがお勧めです。
筆者が使っているのは、ダイソーの釣具コーナーにある鈴です。
セリアも釣具コーナーに鈴はありますが、若干セリアの方が耐久性が低いです。そのため、鈴に関しては筆者のお勧めはダイソー商品です。
置き竿にする場合、大物がヒットすると竿が持っていかれる可能性があります。それを防ぐため、ドラグの調整、及び落下防止をしましょう。
ドラグ調整ですが、手で軽く引っ張ったら糸が出るくらいにします。ただし、潮流で糸が出ていくようであれば少し締めます。
落下防止は、下の写真のような小道具を自作しています。
自転車などの荷台に固定するゴム製ロープ、大型のカラビナ1個、小型のカラビナ1個を組み合わせて作りました。
使用したエサまたはルアー
今回の釣行では、アジは餌として使うだけなので、あまり釣れすぎても困ることから、撒き餌は準備しませんでした。
ここ最近、アジが爆釣しているので、何の不安もなく撒き餌無しでアジを確保しようとしたのですが、本日はなかなかヒットがありませんでした。
とはいえ、なんとか、サバ2匹とアジ10匹程度を確保できました。
簡単に釣れると思っていたのですが、意外と生き餌確保に苦労しそうなので、活かしバケツに入れてエアレーションで生かしておきます。
それにしても、足元には小アジが群れになってサビキに寄ってくるのですが、なぜか本日は見切られてしまいます。
8月までは撒き餌がなくても見境なくヒットしていましたが、若干活性が落ちているのかもしれません。
実釣記録
釣り開始 ・・・4:00
エレベーター仕掛けとサビキ仕掛けを2本用意して、まずは餌の確保から始めました。
すると、すぐに15㎝くらいの小サバが釣れたので、さっそくこれをエレベーター仕掛けに流していきます。
流して5分程度でヒットがありました。
久しぶりのヒットで慌てて回収を開始したところ、小サバが真っ二つになって、鼻掛けした頭側だけ帰ってきました。
飲ませ釣りの基本は、ヒットに気が付いても慌てずに少し待つことを忘れていました。
とはいえ、掛からなかったのは残念ですが、これは期待できそうです。
よく考えてみると、イカだったかも・・・
鈴が鳴った ・・・7:00
その後は、飲ませ釣りを流した状態で、サビキ釣りで餌の確保を続けていました。
その後もサビキ釣りは渋い状況ですが、撒き餌無しでもなんとか飲ませ釣りに困らないくらいのアジは確保できました。
15分くらいの間隔で流しているアジを回収して新しいアジに交換を繰り返していたところ、鈴が鳴って、明らかに何かが掛かりました。
今回はしっかりフッキングさせるため、まずリールのベールを開放して10秒ほど待ちます。この間、ドラグを締めて道糸が出ていくことを確認します。
ベールを閉じると同時に、竿を一気に立ててフッキングさせます。
何か掛かったようですが、あまり引きません。ヒラメかと思って回収を続けましたが、見えてきたのは40㎝弱の青物でした。
念のためタモを使って、無事回収完了です。
サイズを測ってみたところ、36㎝のツバスでした。
実釣の感想
今回の釣行は、ツバス1匹、という結果でした。
飲ませ釣りは、仕掛け作りが大変で、餌の確保にも気を遣わなければなりません。
準備が大変ですが、その代わり釣れた時の感動はルアーフィッシングとはまた違った感覚があります。
さっそく、晩飯で刺身と塩焼きで食べてみたところ、やはり秋に近いためか、明らかに春に釣ったものよりも脂が乗って美味でした。
これだけおいしいなら、しばらくは青物中心で狙ってみようかと思います。
飲ませ釣りの基本は、以下の記事でまとめています。
リベンジしてきた
二週間後の9月中旬に、同じ仕掛けでリベンジをしてきました。
一匹目37㎝。
二匹目47㎝。
これでも十分な釣果ですが、この日はさらにこの後でさらに2回のヒットがありました。ただ、途中でハリスが切れて、ちょっと考えさせられる結果となりました。
いずれも、ダイソーリーダー5号の途中で切れていて、おそらく急激な力が掛かったタイミング、または岩などにすれたようです。
切れた後のナイロンリーダーを見ると、バネが伸び縮みしたような形跡がありました。
ダイソーリーダー5号ですが、筆者が力いっぱい引っ張っても切れるような感じはしないのですが、何度も伸び縮みする動きには弱いかもしれません。
次回の釣行では、7号に変更して改善するかどうか確認してみます。
釣ったツバスとハマチは、三枚におろしてブリしゃぶにしておいしくいただきました。
刺身もおいしいですが、シャブシャブにしてポン酢で食べると、脂のうま味がじかに味わえるのでお勧めです。
さらにリベンジしてきた
前回5号のリーダーが2回切られたため、今度はダイソーの7号リーダーを使ってきました。
青物であれば、よっぽど強力な力でも5号のリーダーを引っ張る力で引きちぎるのは無理で、やはり歯の鋭い何かが犯人だったようです。
その犯人は、外道と呼ばれることの多い「ダツ」です。7号のリーダーで、何とか噛み切られることなく取り込みできました。
ダツ以外に、ツバス2、ハマチ1で、日に日に青物が好調になってきています。
ちなみに、右上のタコは、堤防の友人が浅瀬に見えていたタコを針で引っかけて釣ったもので、プレゼントしてもらいました。
10月に入ってからも好調で、下の写真は、飲ませでハマチ1とメジロ1、かご釣りで真鯛2、エギングでイカ1の釣果でした。
左に写っているタコは、堤防の友人にお土産でもらったもので、1kgオーバーしています。