初めに
ウキ釣りで使うウキ止めは、ゴムタイプと糸タイプ、どっちがいいの?
ウキ止め糸は結ばなきゃいけないんでしょ?不器用だから不安なんだよね・・・
糸タイプのウキ止めがお勧めです。お勧めの理由と、ウキ止め糸の結び方について写真付きで簡潔に紹介します。
釣り初心者が釣具店でサビキ釣りなどのウキ釣りを始めるとき、購入する小道具の一つにウキ止めがあります。
このウキ止めは、仕掛けの水深(タナ)を微調整するための重要な道具の一つで、ウキ釣りでは必要不可欠と言えます。
ウキ止めは、
- ゴムタイプ
- 糸タイプ
の2種類がありますが、初めてのウキ釣りで定員さんにお勧めされるのはゴムタイプであることが多いです。
しかし、筆者は初めから糸タイプを使った方が良いと考えています。
この記事では、筆者が糸タイプのウキ止めを初心者のうちから勧める理由、そしてウキ止め糸の結び方を写真付きで紹介していきます。
ウキ止めの種類
ゴムタイプと糸タイプ
ウキ止めには、ゴムタイプと糸タイプがあります。
初めてサビキ釣りなどを始める人は、釣具店でゴムタイプを勧められることが多いです。
やはり、釣り初心者に、初めから結ばないと釣りができない、とアドバイスするのはなかなか言いづらいと思います。
いずれのタイプも、「SS」「S」「M」「L」や「細」「中」「太」など、太さの異なる商品が存在します。
太いウキ止めは、結びやすいですが、結び目が大きくなるため、ガイドなどに引っかかって、タナが変わりやすい傾向があります
細いウキ止めは、結び目が小さくなるため引っかかりづらいですが、シモリ玉が大きいとウキ止めを抜けてしまうことがあります。
なぜ糸タイプがお勧めか?
ゴムタイプと糸タイプを比較したとき、糸タイプのメリットとデメリットをまとめておきます。
【メリット】
- 竿のガイドやリールの淵に引っかかりにくい
- 道具の単価が安い
- 他の小道具を付けた後でも装着可能
【デメリット】
- 装着に時間がかかる
デメリットは装着時に結びが必要なので時間がかかることくらいで、他はほとんどメリットしかありません。
また、釣りの他の結びに比べると、ウキ止め糸の結びは非常に簡単で、初心者や手先が不器用な方でも、どんなに長くても3分もあれば装着が可能です。
一度装着してしまえば、ガイドやリールの引っ掛かりが少ないので、ゴムタイプよりも圧倒的に快適に釣りができます。
ゴムタイプの場合、特にキャスト時にガイドの先端部分に引っかかってゴムの位置がずれたり、最悪の場合は仕掛けが切れてしまうこともあります。
ウキ止め糸の結び方
ウキ止め糸の位置
ウキ止め糸は、ウキ釣りの道糸にセットする小道具の中で、最もリールに近い位置に装着されます。
下の図は、ウキ釣り仕掛けの基本形です。
道糸を張る
ウキ止め糸を結びつける道糸は、あらかじめ張った状態としておきます。緩んだ状態でもできますが、張っておいた方がやりやすいです。
道糸を竿のガイドに通して、道糸の先端を足などで踏んで固定しておきましょう。
ちなみに、ウキ釣りで使う道糸は「ナイロン」を使うようにしよう。PE対応を売りにしているウキ止め糸もあるが、滑ってずれやすく使いづらいぞ!
ウキ止め糸を20㎝程度切り取る
巻き付けるウキ止め糸は、あらかじめ切り取っておきます。
慣れれば10㎝程度でもできますが、初心者のうちは長めにとっておいた方が、結びやすいのでお勧めです。
長すぎるともったいない気がしますが、一度結んでしまえば繰り返し使えます。そのため、短めにして失敗するよりも、長めで確実に結ぶようにしましょう。
道糸にウキ止め糸を4の字に添える
下のように、道糸とウキ止め糸をまとめて締め付ける準備をします。
道糸とウキ止め糸を重ねて巻き付ける
4の字の穴の部分にウキ止め糸の先端を通して、道糸とウキ止め糸をまとめて巻き付けていきます。
巻き付けを5,6回繰り返す
巻き付けを5,6回繰り返します。
ウキ止め糸の説明書には、4回程度と記載されていることもありますが、多めに巻いた方が緩みにくいです。
ウキ止め糸の両端を引っ張る
巻き付け終わったら、ウキ止め糸の両端をきつく引っ張ります。引っ張りきる前に、唾などで結び目を濡らすと強度が上がります。
完成
ウキ止め糸の両端を1㎝程度残してカットします。うまく結べると、巻き付けた部分がきれいなスプリング状になります。
ウキ止め糸の商品パッケージの裏には、糸の両端は3㎜程度の短めに残す、と記載されています。
しかし、比較的緩む機会の多い結びなので、釣行中に締め付け作業をやりやすくするため、筆者は長めの1㎝程度残すようにしています。
長めに残しても、ガイドに引っかかったりすることはほとんどありません。
【ワンポイント】ウキ止め糸の太さ
釣具店でウキ止め糸を見ると、太さが「細」「中」「太」の3段階程度の太さのものがラインアップされています。
ウキ止め糸の欠点の一つとして、比較的緩みやすく、タナの位置がいつの間にか変わってしまうことがあります。
太い方が強く結べるような錯覚をしそうですが、それは勘違いで、細いウキ止め糸の方が緩みにくい傾向があります。
そのため、もし頻繁に緩むと感じるのであれば、細いサイズに買い替えてみましょう。
ただ、細いものは、結び目が小さくなるため、シモリ玉が通過しやすくなります。シモリ玉も併せて小さめのものを使うようにします。