くまの100均フィッシング

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100均を使ってお金を掛けずに大きな釣果

【釣り上級者は知っている】柔らかい竿って何がいいの?|3つのお勧めポイント

初めに

 

堤防にいる釣りのうまい人って、みんな柔らかい竿を使っている気がする・・・

 

釣り上級者がなぜ好んで柔らかい竿が使うのか?わかりやすく解説していきます。

 

 

 7月のある日、筆者のホームグラウンドではようやく早朝にアジが釣れるようになってきました。

 堤防にいるベテランのおじいちゃんたちの間に入って、飲ませ釣りに使うためのアジを釣ろうとしている若者がいました。

 おじいちゃんたちは撒き餌無しで、サビキにアジが鈴なりしています。

 それに対して、若者は、サビキかごにアミエビを大量に入れてアジを釣ろうとしていますが、この若者のサビキには全くアジが掛かりません。

 

周りのおじいちゃんは釣れているのに、なんで僕のサビキにはこないの?

 

 釣果に差がある理由の一つは、魚の誘い方です。

 ベテランのおじいちゃんたちは、サビキに常に動きを入れて誘いを入れています。

 それに対して、若者は、ルアー用のロッドを使って、サビキ針を真下に垂らしたまま待っているだけです。

 一般的に、サビキに掛かる魚は、自然な動きをする疑似餌に食いついてくる習性があります。不自然に海中で止まったままになっているものには興味を示しません。

 サビキに対して自然な動きを加えるには、柔らかい竿でゆっくり上下させるのがお勧めです。

 堤防にいるベテランのおじいちゃんたちは、このようなことを長年の経験と勘で知っているわけです。

 筆者のホームグラウンドにいる釣り歴20年はありそうなおじいちゃんたちは、5m以上ある柔らかい竿を使ってゆっくり誘いを入れているのをよく見かけます。

 

 この記事では、餌釣りで使う柔らかい竿の使いどころ、及び硬い竿との違いをわかりやすく解説していきます。

 

 

柔らかい竿ってどんなの?

 まず基本的なところで、そもそも柔らかい竿というのはどういう性能を持ったものなのでしょうか?

 下の写真は、最近筆者が購入した磯竿です。

 

 柔らかい竿というのは、一般的に仕掛け全体の重さが1号(3g)前後という表記がされているものになります。

 

 餌釣り用の竿には、

 

  • 投げ竿
  • 磯竿
  • 堤防竿

 

などがありますが、この中でこのような小さい重り負荷を扱っているのは「磯竿」だけです。

 磯竿の重り負荷は「号数」で暗示していることが多いです。

 メーカーによって若干違いはあるかもしれませんが、筆者が持っているNISSINのPROSTAGE ISOでは、1,1.5,2号あたりが柔らかい竿に該当します。

 

 

 

 なお、投げ竿や堤防竿は、重り負荷30g以上となっているものがほとんどで、軽い仕掛けはあまり想定されていません。

 

 

柔らかい竿のお勧めポイント

軽い仕掛けが遠投しやすい

 仕掛けのキャストは、曲げられた竿が元に戻ろうとする力を利用します。

 例えば、ある竿に適合する仕掛けの重さが50g(重り負荷15号前後)の竿で、3g(重り負荷1号前後)の仕掛けをキャストしようとしても、竿が曲がってくれません。

 メーカーが表記する竿の適合号数というのは、その竿の反発力を最も発揮しやすい値に設定しています。

 つまり、軽い仕掛けで、ある程度の遠投をしたい場合は、柔らかい竿を使う必要があります。

 

ちなみに、各メーカーの表記する適合重り負荷は、その倍くらいの負荷には耐えられるように設計されているぞ!

 

 

 

ヒットした魚をバラしにくい

 魚がヒットしたとき、掛かっている針をバラさないようにするためには、道糸のテンションを維持したままとすることが重要です。

 テンションを維持しないと、掛かっている針が外れる可能性が高くなります。

 しかし、テンションを維持したままの状態であっても、仕掛けの途中で切れてしまうことがあります。

 切れてしまう原因は、仕掛けの弱い部分に急激な力が掛かることにあります。

 竿を立てた状態にすると、竿の弾力で急激な力が発生するのを防いでくれます。これは、柔らかい竿の方がより吸収する力が優れています。

 

柔らかい竿の良さを引き出すには、ヒット時に竿を立てて竿全体をカーブさせることが重要だ!竿を寝かせておくと、道糸に急激な力が掛かりやすくなって、バレやすいぞ。

 

 

 

ゆっくりと自然な誘いが入れやすい

 サビキ釣りで魚に誘いを入れるとき、柔らかい竿を使うと竿がゆっくりふわふわと反発してくれます

 ルアーフィッシング用のロッドは、ルアーにキビキビとした動きをさせるために、竿全体が硬い構造となっています。

 そのため、ルアー用ロッドでサビキに動きを入れようとすると、ふわふわとした動きではなく、カクカクとした動きになってしまいます。

 海中でサビキ針がゆっくりふわふわと漂うと、アジなどの小魚が反応しやすく、ヒット率が上がります。

 

先日、家族でサビキ釣りをしたときに、子供が使う初心者用の2.7mの投げ竿と筆者の柔らかい4.0mの磯竿両方を使ってみた。魚の活性が高いときはあまり違いを感じないが、活性が落ちたときは、竿の性能で釣果が変わると感じたぞ!

 

 

柔らかい竿と硬い竿の使い分け

釣法とお勧めの竿

  柔らかい竿 硬い竿
フカセ釣り
ウキ釣り(0~2号)
ウキ釣り(3~5号)
ウキ釣り(5号~)
サビキ釣り
かご釣り
ぶっこみ釣り
飲ませ釣り ×

 

 表を見てわかる通り、硬い竿は、多少やりにくいというだけで、柔らかい竿でできる釣法も可能です。

 それに対して、柔らかい竿は、パワーが足りないため、飲ませ釣りで狙うような中型超の魚には向いていません。

 また、柔らかい竿で重い仕掛けを無理やりキャストすると、竿が折れてしまいます。

 つまり、中型以下の魚狙いで繊細な釣りをするときには柔らかい竿、中型以上の魚狙いで重めの仕掛けを使いたいときは硬い竿、という使い分けをします。

 

 

【ワンポイント】柔らかい竿の意外な欠点

 柔らかい竿を使って中型魚を狙う時、柔らかい竿は硬めの竿に比べるとタモ入れが必要な場面が多くなります

 これは、柔らかい竿は硬い竿に比べてパワーが足りないため、ブリ上げ可能な重さが小さいことが理由です。

 瀬戸内海の夏の風物詩である大サバ狙いですが、大サバは、最後まで暴れる性質があるため、タモ入れが難しく、ブリ上げが基本です。

 先日、仕掛け全体を軽くするために2号の磯竿を使ってみたところ、ブリ上げが難しくて取り込みに苦労しました。

 大サバ狙いは、できるだけ軽い仕掛けの方がヒットしやすいですが、取り込みのしやすさまで考えると、必ずしも柔らかい竿が最適ではなさそうです。

 その日の活性に合わせて、ヒット率に重点を置くか、取り込みやすさに重点を置くか、選ぶのがいいかもしれません。

 

 

 

 

外観から見た違い

 筆者は、NISSINの磯竿2号と4号を持っていますので、それぞれを並べて違いを見ていきます。

 下の写真のうち、下の竿が2号、上の竿が4号となっています。

 

 まず、全体を見た時にすぐ気が付く点が竿の太さです。パワーを出すために、4号の竿は太めになっています。

 

 ガイド部分を拡大してみていきます。2号の竿の方がガイドのサイズが小さいことがわかります。

 柔らかい竿の場合、確実に竿全体で魚のパワーを吸収させられるように、ガイドのサイズを小さくしているようです。

 

 

竿選びの基本

 初心者向けの竿選びのポイントは、以下の記事でまとめています。

 

 餌釣り用の竿ではなく、ルアー用のロッドの選び方については、以下の記事でまとめています。