初めに
イカが餌木を抱いた時、手元にどう伝わるの?釣れないから全然わからない!
他のルアーフィッシングと比べて、ヒットがわかりづらいと思われているエギング、でも一度体験すれば意外と明確です。
筆者は、去年からエギングを本格的に始めましたが、技術が未熟であったため、なかなかヒットに巡り合うことができませんでした。
ところが、今年に入って、堤防の友人や懇意にしている釣具店のスタッフさんに教えてもらって、少しずつコツを掴んできました。
エギングの難しい点の一つが、ヒットした感覚が他の釣りに比べてわかりづらいことです。
この記事では、イカがヒットしたときに、視覚と触覚にどのように伝わってくるのかを、仕組みを含めてわかりやすく3パターン紹介します。
ヒットパターンは大きく分けて3つ
今まで筆者がイカをヒットさせたときどう感じたのかを、そのまま文章にしていきたいと思います。
イカは夜行性のため、夜の方がヒット率が圧倒的に高いです。そのため、今回は夜釣りでヒットに気が付く3パターンを紹介します。
ヒットがわかりやすい順で紹介すると、こんな感じです。
- テンションフォール中に突然重くなる
- ラインがいつもと違う方向に動く
- フォール後の初めのしゃくりで根掛かり?
なぜ、このようなヒット感覚の違いが生まれるのか?水中で餌木を抱いたイカが、餌木を持ち運ぶ方向が違うためです。
それぞれのイカの動きを推測しながら、一つずつ図解付きで解説していきます。
夜エギングでラインから伝わる触覚情報は、初心者がヒットに気が付くためには必要不可欠だ!この記事では、キャスト直後のフリーフォール以外は、できる限りテンションを張る前提で解説していくぞ。
イカのヒットパターン
テンションフォール中に突然重くなる
1つ目は、最も分かりやすいパターンで、感覚としては青物狙いのショアジギングでヒットしたときとほぼ同じです。
この時のイカの動きは、餌木を抱いた状態で釣り人から離れる方向に持っていこうとしている、と推測されます。
離れていくため、必然的に道糸がより引っ張られる状態になります。
道糸が引っ張られれば、釣り人が気が付くのは簡単で、このタイミングで合わせを入れてフッキングします。
ラインがいつもと違う方向に動く
2つ目は、ややわかりにくいですが、ラインがいつもと違う動きをするパターンです。
エギングでフォールを繰り返していると、その時の潮流と風向で、ラインが、真っすぐ・左カーブ・右カーブ、いずれかの状態になります。
例えば、ゆるく右カーブしていたのに、少しずつ左カーブに変わったり、さらに大きく右方向に持っていかれた場合は、ヒットしている可能性があります。
この時のイカの動きは、餌木を抱いた状態で釣り人に対して左右方向に持っていこうとしている、と推測されます。
なお、ラインの状態は、夜間だと見づらいです。
月明かりやわずかな建物の光、及び海面を漂う夜光虫の光を頼りにすると、ラインの状態を把握することができます。
【ワンポイント】暗い場所で見るコツ
天体観測が好きな人は知っているかもしれません。
薄暗い星を見つけたいとき、見たい星に焦点を合わせようとすると見えないが、少しだけ焦点をずらすと見えることがあります。
これを釣りに応用します。
夜間、ラインの状態が見づらいときは、目の焦点を少し外してみると、ラインがどちらの方向にたるんでいるのかがわかることがあります。
ヘッドライトを使わずにラインの状態を確認したい場合は、試してみましょう。
フォール後の初めのしゃくりで根掛かり?
3つ目は、最も分かりにくいヒットパターンです。
底取りが重要なエギングは、根掛かりがしやすい釣りと言えます。
根掛かりをすると、道糸を引っ張って外す必要がありますが、簡単に引っ張れる場合、根掛かりではなくヒットしている可能性があります。
この時のイカの動きは、餌木を抱いた状態でその場でステイ、または釣り人に対して近づく方向に持っていこうとしている、と推測されます。
ヒットに気が付くのは、ラインが張られた状態に戻ったときなので、釣り人はしゃくったタイミングで気が付くことになります。
技術面のコツを知りたい
エギングの難しいところは、上級者と初心者で根本的に異なるやり方をしているわけではない、ということです。
つまり、上級者は、言葉で表現しづらい「わずかなやり方の違い」で、初心者と大きく異なる釣果をだしているわけです。
この、わずかなやり方の違い、については、後日別の記事でまとめたいと思います。
以下の実釣記録で少し紹介しています。
筆者がエギングで釣果を出せるようになったのは、イカの気持ちを考えるようになってからだ。餌に見せるには餌木の激しい上下運動、抱きつかせるには長いフォール、と考えると、自然とやり方も見えてくるぞ!