初めに
釣り全般における、道具や技術に関する知っていると少し得をする小ネタをまとめて紹介します。それぞれの小ネタは、私が実釣でやってみてお勧めできるもの、またはある程度の経験者じゃないと知らないような知識を選んでいます。
釣りの小ネタ
腐ったアミエビ
筆者は、夏のある日、夜釣りから始めて、明け方前にサビキでアジを釣ろうと考えていました。しかし、深夜に雨が降ってきて、とてもじゃないけど続けられない状況になって、途中で帰ったことがあります。
サビキ釣りのために準備していた「アミエビ」ですが、途中で帰ったため、使うことができませんでした。普段であれば捨ててしまうのですが、その3日後にもう一度釣りに行ける機会があったので持ち帰りました。
3日くらいなら大丈夫だろうと思って、倉庫に置いたままにしたところ、アミエビの入ったビニールはパンパンに膨れ上がっていました。おそらく、腐ったことで発生した何らかのガスが溜まったと思われます。
さて、3日放置したアミエビですが、集魚剤と混ぜ合わせてサビキ釣りで使ってみました。強烈な臭いを出しています。
この腐ったアミエビ、釣れたか、釣れなかったか、どうなったでしょうか?
結論、
・・・・
全く釣れません。
仕掛けは全く同じ、隣にいるよく見かけるおばあちゃんは鈴なりでアジが釣れています。私も普段であれば1時間で30匹くらい釣れるのですが、この日はまだ暗いうちに掛かった2匹だけでした。
試しに、腐ったアミエビを海に大量に撒いて海面を覗きましたが、スズメダイさえも寄ってきません。
【結論】
- 腐ったアミエビには集魚効果はない、むしろ魚が逃げる。
- 一度解凍したアミエビは使い切るべき。
- どうしても翌日以降再利用したければ、再冷凍する必要あり。
太刀魚テンヤのサイズ
太刀魚をテンヤ仕掛けで狙うとき、キビナゴやイワシなどの生エサを取り付けるヘッドを買ってくる必要があります。ヘッドには形やサイズの違う様々なものが売られています。
どのような形のものでも、生エサをしっかり取り付けることができれば食いついてきます。ただし、ヘッド全体のサイズには注意が必要です。
太刀魚は、シッポを細かく振る動きに反応する習性があります。そのため、どのような生エサを付けたときでも、シッポ部分がある程度自由に動けるようにセットする必要があります。
下の写真はダメな例です。キビナゴの全長が取り付けするヘッドよりも短く、尻尾部分までワイヤーで固定されています。
それに対して、下は小さめのテンヤを使ってキビナゴを取り付けた良い例です。テンヤのサイズはキビナゴの全長より短く、尻尾部分はワイヤーで固定されていません。
【結論】
- 太刀魚をテンヤで狙う場合は、生エサのシッポが自由に動くようにする。
- テンヤのサイズは、取り付ける餌よりも短くする。
ちなみに、筆者はテンヤの餌にキビナゴを使うときは、あらかじめキビナゴの頭を落としている。キビナゴの頭は水中で引いた時の耐久性が低く、2,3回投げたらボロボロになることが多いからだ。
落ちてくる餌が美味
ルアーフィッシング・太刀魚のテンヤ釣法・エギングなど、ロッドでルアーにアクションを与えて食わせる釣りでは、
魚に食いの間を与えろ
というアドバイスをよく聞きます。ロッドからルアー(本項では便宜上テンヤや餌木もすべて「ルアー」と表現します)に与えるアクションですが、初心者のうちは、
- ルアーを持ち上げるアクション
ばかりに意識が行きがちです。しかし、何回かヒットする経験を積んでいると、魚が食いつくタイミングは、
- ルアーをフォールするアクション
が多いことに気が付きます。
筆者は、最近太刀魚のテンヤ釣法で、一晩で10匹以上釣り上げたことがあります。太刀魚の場合はこの傾向が顕著で、ほぼ100%に近い確率でフォールでヒットします。
太刀魚のテンヤ釣法を筆者がやる時は、タダ巻き→トゥイッチ→フォール→、これを繰り返すことが多く、ほとんどが下の図のようなヒットパターンです。
このことから、
- ルアーを持ち上げるアクション・・・魚に見つけてもらう
- ルアーをフォールするアクション・・・魚に食いつかせる
ということではないかと思います。
今まで一生懸命シャクってなかなか釣果が上がらなかった方は、少し手を止めてルアーを落とすアクションを多めに入れてみてはどうでしょうか?
【結論】
- ルアーを持ち上げるアクションは、魚に見つけてもらうため。
- ルアーを落とすアクションは、魚に食いついてもらうため。
釣りの小ネタ集5に続きます。