くまの100均フィッシング

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【釣り竿を買う人必見!】エギングロッドは「万能ではない」理由

初めに

 

今度、ルアーフィッシングを始めるんで、万能と噂のエギングロッドを買うことにした!!!

 

インターネットでは、万能ロッド=エギングロッド、という記事をよく見かけますが、これをそのまま信じてはダメです!釣り経験が浅い方向けに、その理由をわかりやすくまとめました。

 

 

 今から釣りを始める人、もしくは、今まで餌釣りをやっていてこれからルアーフィッシングを始めようと考える人は、できるだけ汎用性の高い一本を欲しいと思うのが普通です。

 汎用性が高い竿は、「万能ロッド」と言われており、インターネットを検索すると、エギングロッドが候補として上がってくることが多いです。

 Google検索で「万能ロッド」と入力すると、以下のような検索文字列が提案されます。

 

 

 筆者が釣り始めたての頃、実際にエギングロッドを万能に使えるものと信じて買った経験があります

 その結果、当時筆者はエギングをしなかったため、すぐにそのロッドを使わなくなってしまいました。

 この記事では、エギングロッドがなぜ万能と言われるか、また筆者がなぜ万能ではないと断言するのか、自身の痛い経験から詳しく解説していきます。

 

 

なぜエギングロッドが万能と言われるか?

中間的な硬さだから

 エギングロッドのパッケージや、ロッドに刻印されているスペックを見ると、適合する餌木の号数が書いてあります。

 

 

 餌木というのは、2,2.5,3,3.5,4号、という大きさの種類があり、これを重さに換算すると、10~30gになります。

 10~30gがキャストできるロッドは、各種ルアー用ロッドの中でちょうど中間的な硬さで、プラグ、ワーム、ジグの種類も豊富です。

 100均にある多数のルアーについても、この範囲のルアーが最も多くラインアップされています。

 

中間的な長さだから

 エギングロッドは、8~9ft(240~270㎝)のものが多いです。

 

 

 この長さは、ルアー用ロッドの中では中間的な長さのため、ロックフィッシングなどの極端に短いロッドが優位な釣り以外は使うことができます。

 また、餌釣りで使う場合、一般的な釣り竿よりも若干短めですが、磯にでも行かない限りは問題のない長さです。

 

 

万能にならない理由

ショアジギングが超やりづらい

 エギングロッドが万能ではないと考える最大の理由がこれです。

 堤防での海釣りをイメージしている人が、初めてルアーフィッシングをやりたい、と考えるとき、ハマチやメジロなどの青物にあこがれていることが多いです。

 堤防からの青物狙いは、ルアーフィッシングであればショアジギングでやるのが普通です。

 しかし、エギングロッドでショアジギングは非常にやりづらいです。

 これは、ショアジギングの基本動作となる、ワンピッチジャークなどのジャーク操作に向いていないためです。

 ワンピッチジャークは、下の写真のように、竿尻を脇の下に挟んで、脇を支点にしてロッドを上下させます。

 

 

 エギングロッドは、手首で餌木を素早くしゃくる操作をイメージしているため、竿尻からリールがショアジギングロッドに比べて細く短く設計されています。

 

 

 これは、脇に挟んでの操作はやりづらいです。

 バイブレーションやプラグのように、タダ巻きでも使えるルアーであれば問題ありませんが、ジグを使ってジャークする釣りにはエギングロッドは向いていません。

 

餌釣りもできないことはないが・・・

 ほとんどのルアー用ロッドは、餌釣りでも使うことができます。

 ルアー用ロッドは、餌釣り用の竿に比べると硬くて細い構造となっており、対応可能な重り負荷は小さいです。

 そのため、かご釣りや極端に重い錘を付けてやる胴付き仕掛けを除けば、餌釣りも十分楽しめます。

 しかし、エギングロッドは、ルアー用ロッドの中で、特にガイドの大きさが小さく設計されています。

 

 

 ガイドが小さいと、ウキ釣りのときにウキ止めが引っかかりやすいです。

 そのため、エギングロッドはルアー用ロッドの中では、どちらかというと餌釣りがやりにくい方のロッドになります。

 

 

筆者の考える万能ロッド

 賛否あるかもしれませんが、筆者の考える究極の万能ロッドはこれです。

 

 

 これは、釣具のポイントのオリジナル商品(TAKAMIYA)で、初心者用のちょい投げセット竿です。リールは壊れてしまったため、交換しています。

 長さは270㎝(約9ft)、硬さは体感でエギングロッドのML程度、竿尻からリールは脇に挟める程度の長さと太さがあり、ガイドは中間的な大きさです。

 このようなセット竿は、釣具店で「万能」「なんでも釣れるよ」などの表記がされていることが多いですが、筆者は初心者のころ、

 

そんなの、初心者を惹きつけるための売り文句でしょ?

 

と思っていました。

 でも、釣り経験値が上がった今では、このセット竿のすごさがわかります。

 この竿を、筆者自身、または知り合いに貸して、実釣でやったことのある釣法、及び釣れた魚を箇条書きで紹介しておきます。

 

  • サビキ釣り・・・小アジ、小サバ、その他いろいろ
  • ウキ釣り・・・大サバ
  • かご釣り・・・真鯛、グレ、ハマチ
  • フカセ釣り・・・グレ
  • 太刀魚テンヤ・・・太刀魚
  • ショアジギング・・・釣果なし

 

 ショアジギングでは、残念ながら釣果を上げられていません。これは、今まで使う機会が少なかったためです。

 釣果は出ていませんが、ジグやバイブレーションを普通にキャストできて、ワンピッチジャークなど各種アクション操作も問題ありません。

 使い続けていれば、普通にショアジギングでも青物が釣れると思います。

 エギングロッドに比べて、尖った特徴がないちょい投げセット竿は、このように広い釣法と広い魚種で使うことができます

 なお、釣具店に置いてあるセット竿には、サビキ用・ちょい投げ用・ルアーフィッシング用、などがあります。 

 万能をもとめるなら、250~300㎝程度のちょい投げ用が一番おすすめです。

 どのような餌釣りもできて、ルアーフィッシングをやるための長さもちょうどいいです。

 投げ竿は餌釣り用の竿の中では硬い方ですが、ルアーフィッシングで使う場合は柔らかいロッドに該当します。

 適正ルアーウェイトは、10~30gくらいです。

 

セット竿は丈夫にできていて、丁寧に使えば何年でも使えるぞ!しかも安い!!

 

 

 

 

 もし、ルアーフィッシングで、青物は絶対に外せない人が、できるだけ広い範囲の魚をカバーしたいなら、ライトショアジギングロッドがお勧めです。

 ライトショアジギングロッドは、適正ルアーウェイトが20~60g程度で、堤防から狙える中型以上のほとんどの魚に対応できます。

 なお、アジ・メバルなどの小魚狙い、イカ狙いのエギングには、ライトショアジギングロッドは向いていません。