初めに
釣りで使うお勧めの餌を教えて
釣具店で売っている餌って高い!スーパーや魚屋で買ったらダメ?
ターゲットの魚に対するお勧めの餌、釣具店で買うべき餌、スーパーや鮮魚店で買える餌、及び現地調達することのできる餌を紹介します。
餌釣りで使う餌は、釣具店に行けば入手することができます。
いろいろな釣具店を回るようになると、釣り餌に強い釣具店とそうでない釣具店があることがわかってきます。
また、餌の中には、釣具店で買うのではなく、スーパーや鮮魚店で買った方がいいもの、または現地調達した方がいいものがあります。
釣具店で買うのが最も単価が高く付くので、釣具店以外で準備できれば財布にやさしいことになります。
釣り餌として使えるものに対する、ターゲット魚種、及び入手可能ルートについてまとめていきます。
【餌の評価項目】
- ターゲット魚種
- 魚の食いつき・・・1いまいち/2普通/3抜群
- 餌持ちの良さ・・・1いまいち/2普通/3抜群
- 釣具店での入手容易度・・・1品切れ多い/2普通/3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可/2可能
- 現地調達・・・1不可/2可能
- 価格・・・1高い/2安い
この記事は、針やテンヤに付ける「付け餌」のみとします。アミエビなど、撒き餌として使うものは対象外としています。
ターゲット魚種は、信憑性を高くするため、実際に釣れる魚ではなく、筆者がその餌で釣った経験のある魚としています。
価格は、4,5時間の釣行で1,000円で足りるものを「安い」、それ以上するものを「高い」としました。
筆者が使ったことのない餌も多数ありますが、それらは評価できないので欄外としています。今後の釣行で使うたびに記事を更新していきます。
死に餌編
オキアミ
- ターゲット魚種・・・グレ、真鯛、アジ
- 魚の食いつき・・・2普通
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・2安い
初心者から超上級者まで、すべての餌釣りをする人がお世話になる餌がオキアミです。
中型以下の魚は、ほとんどがオキアミに食いついてくると言われるくらい魚から人気の高い餌で、死に餌の代表と言えます。
釣具店では、付け餌用と撒き餌用の二種類が売られています。一般的に、撒き餌用として売られているものの方が柔らかく、価格が安いです。
筆者は、かご釣りやフカセ釣りでオキアミを使うときは、撒き餌用のオキアミだけを使っている。撒き餌用は、多少餌持ちが悪くなるが、それほど釣果は変わらないぞ!
キビナゴ
- ターゲット魚種・・・太刀魚、大サバ
- 魚の食いつき・・・2普通
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・2可能
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・2安い
キビナゴは、夜釣りで活躍する餌の代表格です。
キビナゴの胴体は、光沢があり、深夜の海中でその反射する光で近くを通る魚にアピールします。
釣具店に置いているキビナゴは、一パック500円程度します。一パックだと、一晩中やるには少し足りないくらいです。
鮮魚店でも売っており、1/4くらいの価格で購入することができます。
釣具店にあるキビナゴは、集魚するためのエキスのようなものに漬けてあるものもある。ただ、そのエキスで釣果が変わると感じることはあまりないな・・・
釣具店に置いてあるキビナゴの中には、下の商品のように、少しだけボイルして身を固くしているタイプも売っています。
この身を固くしているタイプは、テンヤ釣法で抜群に餌持ちがよくなります。価格は高いですが、一パックで一晩使えるので、コストパフォーマンスだけでなく手返しもよくなります。
太刀魚、大サバの釣り方は、以下の記事でまとめています。
イワシ
- ターゲット魚種・・・太刀魚、大サバ
- 魚の食いつき・・・3抜群
- 餌持ちの良さ・・・1いまいち
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・2可能
- 現地調達・・・2可能
- 価格・・・2安い
夜釣りで狙える太刀魚や大サバは雑食なため、胴体に光沢のある魚、または臭いを発するものであれば餌として使えます。
イワシは、安い鮮魚店であれば200円で10匹程度購入できます。身が柔らかいため、餌持ちがいまいちですが、量でカバーすることができます。
サバ
- ターゲット魚種・・・太刀魚、大サバ
- 魚の食いつき・・・2普通
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・2可能
- 現地調達・・・2可能
- 価格・・・2安い
サバは、死に餌としても生き餌としても使うことがあります。
死に餌として使うときは、イワシ同様に夜釣りで使用します。サバの切り身で大サバが普通に釣れます。
イワシに比べると皮が固いため、若干餌持ちは良くなります。釣果はイワシの方が心持いい気がします。
サンマ
- ターゲット魚種・・・太刀魚、大サバ
- 魚の食いつき・・・2普通
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・2可能
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・2安い
サンマも夜釣りで使うことのできて、スーパーや鮮魚店で格安で買える餌の一つです。
写真は、サンマの開きで、これでも釣れるかどうか実験したときに買ってみましたが、残念ながらいまいちな釣果でした。
やはり、内臓が付いた無加工のサンマの食いつきがいいです。
筆者のホームグラウンドにいる凄腕のおっちゃんは、サンマの切り身を一晩塩漬けにして、食いつきをさらに上げた状態で爆釣させていました。
生き餌編
アジ
- ターゲット魚種・・・青物、ヒラメ、イカ
- 魚の食いつき・・・3抜群
- 餌持ちの良さ・・・3抜群
- 釣具店での入手容易度・・・1品切れ多い
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・2可能
- 価格・・・2安い
フィッシュイーターをターゲットにしたときの代表となる餌です。
比較的安く売っている釣具店でも1匹150円くらいですが、頻繁に回収しなければ、半日程度生き続けることもある丈夫な餌です。
そのため、価格は「安い」としました。
アジは、晩春~秋であれば、どこの堤防でもサビキ釣りで簡単に釣ることができます。そのため、基本は現地調達、短時間の釣行やアジが釣りにくい時期は、購入していきましょう。
アジを使った飲ませ釣りについて、詳細を知りたい方向けに、以下の記事をまとめています。
サバ
- ターゲット魚種・・・青物、ヒラメ、イカ
- 魚の食いつき・・・3抜群
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・見たことない
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・2可能
- 価格・・・見たことない
アジに次いで、フィッシュイーターをターゲットにしたときに使われることの多い餌が小サバです。
アジと違って、釣具店で売っているのは見たことがありません。もちろん、一般の鮮魚店にもないです。
そのため、調達方法は現地のみです。サビキ釣りで、アジと一緒に釣ることができます。
飲ませ釣りで使ったとき、アジに比べるとサバの方が若干早く弱る傾向があります。ただ、アジよりもサバの方が食いつきが良いと言う人もいます。
サバは、アジ以上に暴れる性格だ。暴れたときに出る波動が、フィッシュイーターへのアピールになっているんじゃないかと思うぞ!
ウグイ(銀平)
- ターゲット魚種・・・青物
- 魚の食いつき・・・2普通
- 餌持ちの良さ・・・1いまいち
- 釣具店での入手容易度・・・2普通
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・1高い
養殖が簡単なため、多くの釣具店で取り扱いされています。安いところで一匹100円程度で、アジよりも若干安い印象があります。
淡水魚ですが、海水でもある程度生き続けます。
ただ、筆者は何度か使ったことがあるのですが、飲ませ釣りで10分程度泳がせたら、あっという間に元気がなくなります。
中には、アジよりもお勧め、という人もいるようですが、アジもサバもないときに最終手段で使う生き餌、というのが筆者の考え方です。
シラサエビ
- ターゲット魚種・・・真鯛、メバル、カサゴ、青物
- 魚の食いつき・・・3抜群
- 餌持ちの良さ・・・2普通
- 釣具店での入手容易度・・・2普通
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・1高い
鯛系の魚狙いで最も釣果の期待できる餌です。
筆者は、真鯛・チヌだけでなく、メバル・グレ・コブダイ、さらにハマチまでシラサエビで釣ったことがあります。
琵琶湖が近い関西では比較的容易に入手できます。それ以外の地域は、もしかすると若干入手が困難かもしれません。
購入するときは、「一杯」または「一マス」という単位になります。付け餌だけでなく、撒き餌としても使うのであれば、一杯は1,2時間程度の釣行分になります。
半日程度釣行するのであれば、5杯あれば十分に楽しめます。
一杯の価格は、安いところで400円、高いところだと600円します。
時期によってシラサエビのサイズが違ったりするので、購入する前に店員さんにお願いして見せてもらいましょう。あまり小さすぎると、付け餌とした使いにくいです。
明石海峡で水温が10度前後となる2,3月に、堤防際で狙える数少ない大物がコブダイだ。コブダイもシラサエビが大好物で、フカセ釣りやかご釣りで終日狙えば、真冬でも比較的簡単に強烈な引きを楽しむことができるぞ!
ただし、美味しくないけどな・・・
生かすためには、アジなどと同様、エアレーションなどを使って酸素を供給する必要があります。
下の商品は、シラサエビ専用の活かしバケツで、バケツの内側に網がついているので扱いやすいです。
アオイソメ
- ターゲット魚種・・・カレイ、真鯛、アナゴ、メバル、カサゴ
- 魚の食いつき・・・3抜群
- 餌持ちの良さ・・・1いまいち
- 釣具店での入手容易度・・・3常にある
- スーパーや鮮魚店での購入・・・1不可
- 現地調達・・・1不可
- 価格・・・2安い
中型以下の魚に大人気で、どこの釣具店でも購入できる虫餌の代表がこのアオイソメです。
アオイソメは、釣具店によって大きさや活きの良さが全然違います。何件かの釣具店を回って、良さそうなところから購入するようにしましょう。
海中にいる生物からあまりにも人気が高すぎて、釣りシーズンの秋などであれば、キャストして1分もしないうちに餌取りに取られてしまいます。
アオイソメによく食いついてくる餌取りは、フグ・ウミケムシ、などです。
そのため、この餌は、餌取りの多い釣りシーズン真っただ中ではなく、魚の活性が落ち着いた時期の方が使い勝手がいい気がします。
その他の餌
これまでに紹介した餌は、初心者でも使いやすく、筆者がブログ開設以来釣果を出した実績のあるものだけです。
他にも多数の餌がありますので、ターゲット魚種と合わせて簡単に紹介だけしておきます。
【死に餌】
- イカ・・・大サバ
- 貝・・・チヌ(黒鯛)
- エビ・・・コブダイ
【生き餌】
- イワシ・・・青物
- カニ・・・チヌ(黒鯛)
- マムシ・・・カレイ
- ユムシ・・・カレイ
これ以外にも、死に餌にはイカナゴ・ホタルイカ、生き餌にはイシゴカイ・ブツエビなども、釣具店に置いてあります。ただ、筆者が使ったことがないため省略しています。
その他、ワカメなどの海藻類を現地調達して、グレなどを釣りあげている人も見たことがあります。
釣り餌のお勧め購入ルート
スーパーや鮮魚店
- 種類・・・少ない
- 価格・・・非常に安い
- お勧めの餌・・・キビナゴ、サンマ、イワシ
ある程度餌釣りに慣れたら、餌を探すときに、まず最初に確認したいのが近所のスーパーや鮮魚店です。
例えば、キビナゴであれば、釣具店で一パック30匹くらいで500円程度しますが、鮮魚店であれば、この倍くらいの数量が200円くらいで売っています。
また、サンマであれば、釣具店で切り身にしたものが一パック10切れで500円前後、それに対して鮮魚店なら、鮮度が少し落ちたものが一匹50円で売ってたりします。
死に餌のみで、種類も少ないですが、餌探しでまず最初にチェックしたいのがスーパーや鮮魚店です。
個人経営の釣具店
- 種類・・・多い
- 価格・・・安い
- お勧めの餌・・・生き餌全般
大型チェーン店に比べて人件費が掛かりにくい個人経営の釣具店は、概して釣り餌が安い傾向があります。
その中でも、生き餌については、大型チェーン店以上に設備がしっかりしていることも多く、安心して買うことができます。
例えば、生きアジであれば、大型チェーン店で一匹200円以上するのが普通ですが、個人経営のお店では150円程度で入手できます。
また、シラサエビは、大型チェーン店で一杯550~600円するのに対して、個人経営のお店では400円くらいで売られています。
有名釣り場の近くに行くと、目立たない店構えの釣り餌専門店が点在しています。そういうお店は、安価に餌を提供して、大型チェーン店に差を付けていることが多いです。
釣具の大型チェーン店
- 種類・・・多い
- 価格・・・高い
- お勧めの餌・・・他で見つからなかった餌
大型チェーン店で扱っている餌は、種類豊富ではありますが、値段が高いことが多く、どうしても他で揃えられないときだけここで購入しましょう。
唯一お勧めなのは、集魚剤やアミ姫などの既製品です。既製品は、大型店の場合、大量に仕入れることができるため、安く設定されていることが多いです。
既製品の中には、チェーン店のオリジナル商品もあります。オリジナル商品は、特に価格が安いためお勧めです。
この記事で書いた内容以外に、釣具店の開店時間や釣り場からの距離も、お店選びの重要な要素だ。このような餌の最適な入手ルートを考えられるようになれば、釣り初心者は卒業と言っていいぞ!