初めに
明石海峡の太刀魚ですが、例年は9月になってから回遊が始まります。ただ、2024年は、8月上旬から見かけるという噂が流れてきました。
8月上旬と言えば、夜釣りに来る人はほとんどが大サバ狙いです。堤防から20~30mくらいの場所に、多数の電気ウキが並んでいます。
そのような中で、太刀魚を爆釣させたら楽しそうです。
テンヤ釣法で、太刀魚を狙ってきましたので、詳しい仕掛けの作り方と釣果について紹介していきます。
釣りの準備
天気と潮
- 日付・・・2024年8月上旬(深夜)
- 場所・・・明石市沿岸
- 天気・・・晴れ
- 風・・・1~4m/s
- 気温・・・最高:36℃、最低:28℃
- 水温・・・28℃
- 潮・・・中潮
タックルと仕掛け
- 釣法・・・太刀魚テンヤ
- 竿/ロッド・・・ダイワ エギングX 86M
- リール・・・ダイワ 23レガリス LT2500S-DH
- 道糸/ライン・・・PE0.8号
- リーダー・・・ダイヤフィッシング BOSMENT(フロロカーボン3号)
釣果を出すための考察
太刀魚のテンヤ釣法というのは、回遊さえあれば、初めてでも比較的簡単に釣果を上げることができます。
ただ、毎年のように太刀魚を狙っていますが、同じ場所、ほとんど同じような仕掛けにもかかわらず、釣果に差が出ることがあります。
そのような差が出る理由ですが、技術と細かい仕掛けの違いが背景にあるのは間違いありません。
技術面ですが、これはルアーフィッシングやエギングと同じで、やはり、フォールをいかに演出するか、というのが重要です。
フォールの演出ですが、途中に付けたケミカルライトや電ケミの明るさを頼りにします。
太刀魚は表層狙いが基本なので、ケミカルライトの明かりが見えるくらいの深さを探るようにします。
次に、仕掛けについてですが、まずテンヤのサイズと重さがポイントになります。
大サバと違って、太刀魚は堤防からやや離れたところを回遊する性質があります。そのため、ある程度仕掛けに重量があってキャスト時の飛距離が稼げる方が有利です。
ただ、サイズが大きいと、食いが立たないことがあります。
そのため、ある程度の重量があって、全長が小さいテンヤがお勧めです。
下の写真は、筆者が愛用している太刀魚テンヤで、マルシン釣具のタチウオジョイヘッドという商品です。
サイズは何種類かありますが、明石海峡の堤防で使うなら、15g以下のものがお勧めです。
全長が比較的短く、餌のキビナゴを付けた時に、シッポ部分がしっかり後ろに出るように装着できます。
フックは、シングルタイプとダブルタイプがありますが、断然ダブルタイプがお勧めです。
次に、ラインとリーダーですが、できるだけキャストできる距離を稼ぎたいので、細めのラインがお勧めです。
筆者は、ラインにPE0.8号、リーダーは3号を使っています。
竿は、テンヤに動きを付けられるものであれば何でも構いません。柔らか目のショアジギングロッド、またはエギングロッドが使いやすいです。
太刀魚の時期は、同時にイカが回っていることがあるので、エギングロッドを使うと、釣行中に簡単にターゲットの変更ができます。
リールは何でも構いませんが、強いて言えば、キャストして巻いてを繰り返すので、ある程度耐久性のあるものがお勧めです。
筆者は、夜釣りで空振りしにくいダブルハンドタイプを今回は使ってみました。
太刀魚を誘うためのケミカルライトですが、100均ショップに行けば購入することができます。
ただ、これらのケミカルライトですが、30分程度で輝度が半分程度になるため、明るさで仕掛けの深さを探る場合は少し頼りないです。
そこで、以下のような電ケミがお勧めです。
電ケミは、一つ500円以上とケミカルライトに比べて高額ですが、電池がなくならない限り輝度が落ちることがなく、圧倒的に明るいです。
使用したエサまたはルアー
太刀魚のテンヤ釣法では、キビナゴかドジョウを使いますが、筆者はキビナゴしか使ったことがありません。
キビナゴは釣具屋だけでなく、一般の鮮魚店でも入手できることがあります。
キビナゴはそれほど餌持ちがよくないので、下の商品のようなハード加工をしたものを使いましょう。
一パックあれば、一晩で足りなくなるようなことはありません。
実釣記録
釣り開始・・・22:00
釣り場に到着すると、大サバ狙いの電気ウキが大量に浮いています。ただ、あまりヒットしていないようです。
流れの少ない堤防の内側の川では、秋イカを待ちきれない釣り人がエギングをしているようです。
こちらもあまり釣れている感じはしません。
この中で、筆者だけタチウオ狙いの仕掛けを準備していきます。
怒涛の3連投ヒット・・・23:00
10分ほど投げては休憩してを繰り返していましたが、なかなかヒットに恵まれません。
太刀魚が釣れているのは、知り合いから聞いた間違いない情報なので、回遊が来ていないようです。
しばらくすると、微妙な当たりがありましたが、回収すると付いていました。指2本の子供サイズです。
太刀魚は、群れで行動するため、一回ヒットしたら即締めして、すぐに次にキャストをするようにします。
すると、連続3投で3匹ヒットさせることができました。
群れがいなくなって、しばらく続けていましたが、ようやく追加で1匹がきました。少しサイズアップです。
ドラゴンが来たと思った・・・24:00
当たりが止まったと思って油断していたら、すごい引きのヒットが来ました。ドラグがすごい勢いで出ていきます。
これはドラゴンが来たかと思ってドキドキしながら回収していたところ、横に走り出します。というわけで、別の魚です。
残念ながら、大サバでしたが、楽しませてもらいました。
太刀魚テンヤをやっていると、このようにまれに大サバが掛かってきます。テンヤのような大きい餌に食いついてくる大サバは大型なことが多いです。
実釣の感想
今回の釣行は、太刀魚4匹、大サバ1匹という結果でした。
写真を見てわかる通り、一番下の一匹は指2本あるかないかの子供で、リリースしたいところでした。
ただ、太刀魚という魚は、釣られてしまうと、リリースしてもすぐに死んでしまうようです。
そのため筆者は、太刀魚に限っては、どんなにサイズが小さくても持ち帰って食べるようにしています。
その他の太刀魚の記事
太刀魚釣りの基本的なやり方は、以下の記事でまとめています。