くまの100均フィッシング

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【使ってわかる】太刀魚テンヤ5種を比較検証|釣果は?耐久性は?

初めに

 

太刀魚テンヤってどれが釣れるの?使いやすいのは?錆びない?

 

このような読者の方向けに、筆者が実際に使った経験のある太刀魚テンヤのレビューをまとめました。

 

 

 太刀魚テンヤですが、商品棚で見た感じは良さそうに見えるのに、実釣で使ってみると「あれっ?」と思うことが結構あります

  • 初回釣行は良かったけど、錆びてくるのが早い。
  • 使いたい餌に対して、テンヤの全長が合わない。
  • 返しの針が甘くて、使っているうちにバレやすくなる。
  • 餌が取り付けにくい、またはすぐに外れる。

 

 今回は、筆者が使った経験のある太刀魚テンヤに対して、実釣で感じた良い点と悪い点をまとめて、これから買ってみようと考えている読者の皆さんのお手伝いをしたいと思います。

 なお、いずれのテンヤに対する感想も、筆者個人が感じたものです。使い方が悪い、というケースもあるかもしれませんが、その点はご了承ください。

 

 

太刀魚テンヤの比較

太刀魚テンヤ一覧(4号)

 筆者が購入して実釣で使ったことのある太刀魚テンヤを表にまとめました。

  メーカー 全長 針掛かり 錆び付き 餌の取り付け 価格
快適波止タチウオテンヤ ダイワ 普通 600円
タチウオJOYヘッド マルシン漁具 普通 350円
Matsuri-SemeBa PROGRE 短い × 630円
太刀魚ジグヘッド フジワラ 短い × 600円
太刀魚テンヤ ダイソー 長い 220円

※今回の比較対象のテンヤは、堤防から一番使われる頻度が高い4号(ヘッド重量15g前後)としています。

※餌の取り付けは、取り付けにかかる時間の短さ、取り付けた後の外れにくさ、2点での比較です。

※価格は、2022年秋におけるAmazon・楽天の平均的な価格としています。Matsuri-Semebaについては、PROGRE社のホームページの定価としています。ダイソーの太刀魚テンヤは、店頭価格になります。

 

 筆者は、太刀魚テンヤという道具は消耗品だと考えています。

 ルアーフィッシングで使うジグなどは、針が錆びたり甘くなったりすれば交換することができます。それに対して、テンヤは本体に針が含まれているため、針が使えなくなったら捨てるしかありません。

 そのため、高価なものを長く使うと考えるより、数回の釣行で交換するつもりで選ぶのをお勧めします。

 

快適波止タチウオテンヤ(ダイワ)

 

 ダイワの太刀魚テンヤの主力商品です。

 元々は、「快適船タチウオテンヤ」というサイズの大きい商品がラインアップされていて、そのサイズを小さくしたもののようです。

 特筆すべき長所や短所はない標準的なテンヤですが、価格が600円前後でダイワブランドのためか、秋のシーズンになると品切れになっていることもある人気商品です。

 

 筆者が、太刀魚テンヤをどれか一つ、安心して使えるものを紹介してほしい、と言われれば、まず最初に思いつく商品です。

 

 

 

タチウオJOYヘッド(マルシン漁具)

 

 マルシン釣具は、釣具の小物の製造・販売を行っている会社です。

 筆者の住む関西の釣具店では、多くの店でこの商品を置いています。

 オーソドックスなテンヤで、見た目はダイソーの太刀魚テンヤに似ています。しかし、実釣で使ってみると、錆に強く、耐久性はダイソーのものより上です。

 個人的には、もう少し全長を短くしたら、キビナゴを取り付けた時に尻尾部分がフリーになって釣れやすくなる気がしています。

 価格が手ごろなため、初めて太刀魚テンヤをやる方にお勧めするならこの商品ではないかと思っています。

 

 

 

Matsuri-SemeBa(PROGRE)

 

 PROGREは、釣具の中で主にジグヘッド関連の商品を扱っている会社です。Matsuri-SemeBaは、そのジグヘッドの技術を生かして太刀魚向けに開発したもののようです。

 この商品の特徴は、全長がほかのメーカー商品に比べると短いところにあります。

 

 太刀魚テンヤをやるときに付けるエサは、どじょうやキビナゴが一般的ですが、キビナゴを使う場合、4号(15g前後)だとテンヤの全長が長すぎる商品が多いです。

 太刀魚へのアピール力を上げるには、餌のしっぽ部分をフリーにしたほうが食いつきがよく、この商品のように全長が短いものがお勧めです。

 実際、これを使って、一晩16匹の自己最高記録を更新しました。

 全長が短いため、餌を固定する針が2か所しかないことから、餌が外れやすい難点があります。

 その他、この商品の残念な点として、

  • 針の返しが甘く、釣行を重ねるたびにバラシが増える。
  • 針が錆びやすい

などがあります。

 新品で使う分には、個人的には一番好きな商品なので、メーカーには今後改良を進めてほしいところです。

 

太刀魚ジグヘッド(フジワラ)

 

 フジワラは、北海道にある釣具メーカーで、主に釣り用の小物を製造・販売しているようです。

 会社のホームページを確認したのですが、他のメーカーにはないユニークな商品を多数開発しています。商品の名前も個性的で、なかなか面白いです。

 この商品の特徴は、他のテンヤにはない餌の取り付け方法にあります。取り付けをした状態はこんな感じです。

 

 一般的な太刀魚テンヤは、餌を取り付けるための針が縦に2または3本ついているのに対して、このフジワラのテンヤは餌を串刺しするように取り付けます。

 串刺し形式にしたことで取り付けが簡単、というのが売り文句のようですが、実際に取りつけしてみると、あまり簡単という感じはしません。

 しかし、取り付けの手間以外の観点で、非常に優れている部分があります。

 その他の太刀魚テンヤに餌としてキビナゴを使った場合、ヒットしたらほぼ100%餌の取り換えが必要です。

 それに対して、このフジワラのテンヤは、ヒット時に餌がダメージを受けにくく、繰り返し使えることが多いです。

 

 最後に耐久性ですが、これについては残念な結果でした。下の写真は、釣行後真水で洗って5時間以上乾かした後に撮ったものです。

 

 餌を取り付ける針に出ている錆はまだ許せますが、肝心の太刀魚を掛けるフックの返しの部分に錆が出ています。

 返しの針が大きいため、多少の錆でもフッキングできるとは思いますが、2シーズン使うのは無理そうです。

 

 取り扱ってる釣具店が少ないのが難点ですが、見つかったら一度は試してみたいテンヤではないでしょうか?

 

 

 

太刀魚テンヤ(ダイソー)

 

 100均ダイソーのよく釣れる釣具シリーズの一つです。

 100均釣具は、一部実釣で使うには苦しい商品もありますが、この太刀魚テンヤは実釣で十分使えるレベルです。
 ただ、耐久性の面では釣具専門メーカーには勝てないため、2回くらいの釣行で使ったら買い替えるのが無難です。
 
 下の写真は、見た目の似ている、マルシン漁具のタチウオJOYヘッド(上)とダイソーの太刀魚テンヤ(下)を並べたものです。

 
 上は2回の釣行、下は1回の釣行後、5時間ほど経過しています。マルシン漁具は、シッポの針に錆が全くないのに対して、ダイソーは、たった1回の釣行で錆が出始めています。
 
 ダイソーテンヤを拡大してみました。図に赤丸を付けている場所ですが、一番肝心な針の返し部分に錆が発生しています。

※頭部に付けているトレブルフックは、筆者がダイソー商品とは別で付けたものです。
 
 その他の特徴として、全長が他のメーカー品と比べると長めになっています。キビナゴを使う筆者としては、少なくともあと1㎝は短くしてほしいところです。
 太刀魚テンヤを消耗品と考える場合、1シーズンで2,3回の釣行であれば、この100均商品をお勧めします
 

その他の太刀魚テンヤ

 今回検証したテンヤ以外にも、何点か有名メーカーのものがあるので紹介しておきます。
 
 まず、太刀魚テンヤで最も有名な商品が、シマノから出ている「タチウオゲッター」ではないかと思います。
 非常に使いやすいという噂を聞きますが、店頭では1,000円を超える高価な商品です。筆者は、太刀魚テンヤは使い捨てだと思っていますが、このような高価なものであればできるだけ長く使うようにしたいです。
 筆者未使用ですが、ネットで1,000円を切る価格で提供されていましたので、リンクを載せておきます。
 

 
 
 
 次に、YAMASHITAから出ている「猛光太刀魚テンヤ」です。
 価格は600円程度で、若干高めです。
 筆者が使っていない理由は、テンヤの全長がかなり長く、キビナゴよりも大きい餌を使う必要があるためです。
 こちらも筆者未使用ですが、ネットで比較的安く提供されていたため、リンクだけ載せておきます。
 

 
 
 
 最後に、TAKAMIYA(釣具のポイントオリジナル)から出ている「ショアタチウオテンヤ」です。
 価格は400円程度と手ごろな値段となっています。
 こちらの商品も、テンヤの全長が他の4号の商品に比べて長く、キビナゴよりも大きい餌を使う必要があります。