くまの100均フィッシング

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【使ってわかる】ダイワ23BGSW|上位機種22カルディアSWとの違いは?

初めに

 

2023年春に出たダイワの23BGSW、安いのにフルメタルらしいけど、使い心地はどうなの?

 

このような読者の方向けに、半年近く使用した筆者が感想をまとめてみました。

 

 

 ダイワのリールは、プラスチック素材をベースにしたLTと呼ばれるシリーズと、メタルボディをベースにしたSWと呼ばれるシリーズがあります。

 LTは「ライト&タフ」の略で、ただのプラスチックではなく、強度を上げるための特殊な合成技術で強度を上げたシリーズです。

 SWは「ソルトウォーター」の略で、このシリーズは主にアルミニウム素材を使っています。

 2022年までは、このSWシリーズのラインアップは、セルテートとカルディアのみでした。

 さらに手頃感のあるものとして、16BGがリニューアルされて23BGSWとして生まれ変わりました。

 この記事では、筆者が買ったダイワ23BGSWの6000D-Pを半年間使って、値段以上の価値があったのか、紹介していきたいと思います。

 

 

 

基本的なスペック

ラインアップ

 番手は4000番から18000番で、この番手ラインアップで考えると、ほぼ大型回遊魚をターゲットにする釣り向けと考えて良さそうです。

 このシリーズの番手選びの際に、最初に見るべきポイントは総重量です。

 

  • 4000番・・・285g
  • 5000番・・・290g
  • 6000番・・・385g
  • 8000番・・・605g
  • 10000番・・・620g
  • 14000番・・・620g
  • 18000番・・・820g

 

となっています。

 特に、6000番と8000番の間の重量差が大きいので、堤防から使うのであれば、6000番以下がお勧めです。

 ショアジギングで使うのであれば、6000番を買っておけば、ブリなどの大型青物でも十分余裕を持ってファイトできそうです。

 

 

販売価格

 23BGSW6000D-Pの、アマゾンや楽天における実売価格は15,000円前後となっています。

 同じSWシリーズの上位機種である22カルディアSWの6000番は、25,000円前後となっています。

 同じアルミニウムボディでありながら、価格がカルディアSWの2/3となっており、お買い得感満載です。

 

 

23BGSW6000D-Pの基本性能

 23BGSW6000D-Pの基本スペックを紹介しておきます。

 

  • ギア比・・・4.9
  • 重さ・・・385g
  • 最大ドラグ力・・・12㎏
  • 糸巻量・・・PE3号で300m、PE4号で220m

 

 パッケージの裏に書いてあるスペック表はこんな感じです。

 

 23BGSWシリーズの面白いところの一つが、ギア比がノーマルの番手がほとんどなく、ほぼハイギアかローギアのどちらかのラインアップとなっていることです。

 6000番については、ハイギアとローギアの2種類があります。

 ハイギアは、リール一回転当たりの巻取り量が多い代わりに巻取りパワーが低いです。

 逆に、ローギアは、巻取り量が少ない代わりに、パワーが上がります。

 

 筆者は、2年前にカルディアSWを買いましたが、最近調子が悪いので調べたところ、一部の部品が高負荷の影響か破損していました。

 おそらくですが、タコ狙いで使ったことで、リールに負荷がかかりすぎたのだと思います。

 そこで、BGSWについては、より負荷に強いローギアタイプを選ぶこととしました

 

 

各部のファーストインプレッション

リール全体

 カルディアSWも黒を基調とした無骨なデザインで、男心をくすぐりました。

 BGSWは、カルディアSWよりもさらにゴツゴツとした見た目で、個人的にはめちゃくちゃカッコいいです。



ダイワのリールは、とにかくデザイン性が良いと感じる。筆者がダイワを使い続けるのも、カッコいい、という単純な理由だったりするぞ!

 

 

ボディ素材

 アルミニウム素材であることが、手持ち部分に明記されています。

 リールの素材は、プラスチックか金属のいずれかですが、一般的に金属素材のもののほうが、強度が高いと言われています。

 

 

【ワンポイント(LTとSW)】

 ダイワ派であれば、リールについている符号「LT」と「SW」の違いはご存じかもしれません。

 LTは比較的安価なシリーズ、SWは中堅価格帯以上のシリーズ、ですが、このような価格の違いはボディ素材の違いからきています。

 

  • LTシリーズ・・・プラスチック+カーボン素材
  • SWシリーズ・・・アルミニウム素材

 

 素材が金属の方が、材料費や加工費が掛かる分だけコストが高いのですが、その分だけ強度が高いです。

 ただ、このLTシリーズですが、釣具メーカーが技術の粋を集めて日々開発を進めているようです。

 非金属なので、元々サビない長所があります。近い将来強度の点でも、金属を超える日が来るかもしれません。

 

 

ベール部

 ダイワでは、2023年にリリースされるすべてのリールから、ベールの軸が細軸に仕様変更されているようです。

 ダイワのリールと言えば、太軸ベールがシマノとの大きな見た目の違いでした。

 太軸のベールは、開け閉めの操作が軽く、ダイワリールの象徴とも言える特徴の一つでしたが、何らかの理由で細軸に変えてきたようです。

 

 実際に開け閉めをしてみると、太軸のときと同様に開け閉めはシマノよりも軽く、使い慣れてくれば違和感はありません。

 ちなみに、写真の通り、ツーピースとなっています。ツーピースだからと言って、道糸の引っ掛かりが気になることもないです。

 

 

ドラグ部

 ドラグノブを上から撮影しました。

 ノブの開け閉めはシマノに比べて軽いです。

 軽いことの難点として、誤って手が触れたときに調整が変わってしまうことがありましたが、何回か使った感じ、そのような誤操作は今のところないです。

 

 

ハンドル部

 下の写真はハンドルを外した状態で、見てわかる通り、ねじ込みタイプとなっています。

 10,000円以上のリールであれば、ここ最近は供回り式のものはほとんどないです。

 ねじ込み式は、釣行中に緩むことがないので、供回り式よりも安定して使うことができます。

 

 

逆回転レバー

 ここ最近のダイワがリリースするリールは、いまいちどういう基準で逆回転レバーの有無を決めているのかわかりません。

 BGについては、逆回転レバーを付けてきました。

 

 

ルアーフィッシングで、あえて逆回転レバーを使ってフォールを演出する超上級者もいるらしいぞ!やり方は説明できない・・・

 

 

防水性能

 外からの見た目と手に持った感じ、BGSWと上位機種のカルディアSWとの違いは重量くらいです。

 ただ、スペック表から見たときに、明らかに異なるところが防水性能です。

 具体的には、

 

  • モノコックボディ
  • マグシールド

 

という二つのキーワードとなる技術で、カルディアSWの方が原理的には防水性能が高いと言われています。

 ただ、マグシールドに関しては、経年劣化する防水技術です。

 定期的なオーバーホールなどせず、ある程度の期間そのリールを使ったら買い替える考え方なら、シンプルな構造のBGシリーズの方が向いているかもしれません。

 

 

実際、筆者が使っていたカルディアSWを2年目に点検したところ、内部に錆び付きがあると診断された。マグシールドがあれば万能、ではないぞ!

 

 

実釣による検証

ショアジギングで青物を狙う

 2024年、筆者のホームグラウンドでは、ルアーに対する青物の反応が芳しくなく、太刀魚のテンヤ釣法でしかこのリールを使っていませんでした。

 ようやく秋になって、青物が少しだけ釣れだしたので、23BGSWを使ってルアーフィッシングをしてきました。

 

 

タックルと仕掛け

  • 釣法・・・ルアーフィッシング
  • 竿/ロッド・・・シマノ ソルティアドバンス S100ML
  • リール・・・ダイワ 23BGSW6000D-P
  • 道糸/ライン・・・ファルケン(PE2号)
  • リーダー・・・ダイヤフィッシング BOSMENT(フロロカーボン5号)

 

 

 

ドラグが快適

 今回、ツバスがヒットしたのですが、堤防際の最後の頑張りでドラグ動作を確認することができました。

 

 ダイワ独自の、ATD(オートマチックドラグシステム)はなかなか快適です。

 ドラグが効き始めると、ヒュイーン、という滑らかな音を鳴らしながら糸が出ていきます

 おととし、22カルディアSWで初めて青物が掛かった時と同じような感覚でした。

 ただ、このドラグの滑らかさですが、22カルディアSWの時は心なしか使用しているうちに滑らかさが失われてくる感じがしました。

 23BGSWも経年劣化するのかもしれませんので、もう少し継続して経過観察したいと思います。

 

 

サイズが大きい割に軽い

 6000番で、見た目非常に重くて疲れそうに見えます。

 しかし、実際に数時間ショアジギングをしてみたところ、見た目よりも軽く操作ができて、重さを感じることはありませんでした。

 ツバスレベルなので、まだ剛性がどうだという判断はできませんが、軽い割に頑丈に感じました。

 

 

細軸ベールはどうよ?

 ダイワは、2023年から細軸ベールに変更しています。

 23BGSWの前に、23レガリスの2500番を買って、ある程度細軸に慣れたせいか、このBGについてもまったく違和感は感じません。

 特に、ベールの開け閉めが軽く、慣れてくるとむしろ細軸の方が使いやすいと感じるようになってきます。

 

 

 

総合評価

 23BGSWを買って半年になりましたが、買いたての性能としては十分満足と感じています

 防水技術があまり施されていないということで、今後気になるところは、どれくらいの期間買いたての使い心地が維持できるか、です。

 どのような高級リールでもそうですが、高い負荷を掛けすぎるとリールの寿命が短くなります。

 22カルディアSWは、春にタコの引き釣りを繰り返したことで、寿命を縮めてしまったと反省しています。

 今回のBGは、負荷を掛けすぎる釣りを避けて、長く使ってみたいですね。

 

 

 

 

 

その他のインプレ

 ダイワの22カルディアSWのインプレについては、こちらの記事をどうぞ。

 

 

 シマノの22ミラベルのインプレについては、こちらの記事をどうぞ。

 

 

 リールの強度や耐久性については、こちらの記事でわかりやすくまとめています。素材についても書いています。

 

 

 スピニングリールを、右巻きで使ったらいいか、左巻きで使ったらいいか、悩んでいる方は、こちらの記事をどうぞ。

 
 
 シマノとダイワ、どちらのリールを選んだらいいか、筆者独自の視点でまとめた記事はこちらをどうぞ。