初めに
初夏に狙える釣り物の中で、持ち帰ると特に喜ばれるターゲットはタコです。6~8月が最も釣果が出やすく、船でも堤防からでも狙うことができます。
6月までのタコ狙いでは、100均タコエギを使ってみました。
この100均タコエギですが、釣果については、釣具専門店の商品と遜色ないのですが、耐久性の点でやや難ありです。
いくつかの釣具店を回って、釣果・耐久性・価格、これらのバランスが取れた専門メーカーのタコエギを探してみました。
今回は、安価な商品を多く取り扱うマルシン釣具のタコエギを使って、釣果と耐久性を試してみましたので、実釣結果を紹介していきます。
釣りの準備
天気と潮
- 日付・・・2024年7月上旬(深夜~早朝)
- 場所・・・明石市沿岸
- 天気・・・晴時々曇
- 風・・・1~4m/s
- 気温・・・最高:31℃、最低:25℃
- 水温・・・23~24℃
- 潮・・・中潮
タックルと仕掛け
- 釣法・・・ルアーフィッシング(引き釣り)
- 竿/ロッド・・・ダイワ プライムサーフT(25号-405W)
- リール・・・ダイワ 22カルディアSW5000D-CXH
- 道糸/ライン・・・PE2号
- リーダー・・・ダイソー リーダー用ナイロンライン(7号)
釣果を出すための考察
ダイソーにあるタコエギですが、今年の釣果としては十分な実績を出しています。
ただ、数か月使い続けると、やはり耐久性の点で専業メーカーの商品に劣ると感じます。
下の写真は、1回の釣行で使用したダイソーのタコエギですが、針やブレードにサビが発生しています。
また、リーダーと接続するアイの部分ですが、強度が弱く、釣行中に比較的簡単に壊れてしまいます。
下の写真のように、完全に壊れないまでも、曲がってしまうこともあります。
タコエギを使った釣りは、底を引きづるので、どちらにしても仕掛けをロストすることが多いです。
ただ、アイの強度が弱かったり、針がサビやすかったりすると、ヒット率に影響するため、品質のいいものの方が釣果も上がると考えられます。
そこで、何件かの釣具店を回り、釣果・耐久性・価格、これらのバランスが取れたものを探してみました。
使用したエサまたはルアー
釣具メーカーは大小多数あります。
シマノ・ダイワは、ほとんどの釣具を提供しています。品質面で粗悪な商品はほとんどありませんが、価格にブランド代が乗って高額なことが多いです。
この二大メーカー以外に、小物を作る中小メーカーの中には、掘り出し物が結構あります。
小物を取り扱っているメーカーの中には、低価格・高品質を売りにしているところもあります。
今回紹介する「マルシン釣具」は、低価格な釣具を売りにしているメーカーの一つです。
筆者がこのメーカーの商品で、以前から愛用しているのは太刀魚テンヤです。安価にもかかわらず、いい商品を多数出しています。
このメーカーの作る釣具のブランド名は「DRAGON」で、以下のようなマークが入っています。
今回見つけたのは、このメーカーが提供するタコエギで、以下「クラーケンキラー」という商品を購入してきました。
タコの怪物殺し・・・?
商品を取り出したらこんな感じ。
この商品のお勧めポイントですが、アイの部分が他のタコエギに比べて圧倒的に丈夫にできていることです。
下の写真のように、アイの金属がエギの頭と一体化されており、釣行中にアイだけ外れるようなことはなさそうです。
また、針も5本あって、デザイン性もよく、これで釣果が出て耐久性に問題がなければ、かなり使えそうな感じがします。
価格は2個セットで800円と、100均商品よりは高額ですが、それでも専業メーカーの商品の中では安価に設定されています。
実釣記録
タコ狙い開始・・・22:00
今回は夜通しタコを狙うため、日付が変わる前から場所取りをして、早朝までの釣りに備えました。
タックルは、いつものタコ狙いの組み合わせ、ダイワのプライムサーフとカルディアSWとしています。
ファーストヒット・・・22:30
釣りを開始して3投目くらい、80mほど遠投して着底した直後に、リールの巻取りができない根掛かりが発生しました。
筆者のホームグラウンドでは、50m以上遠方にはタコ壺以外に根掛かりの要因はほとんどありません。
また、この日はタコ壺は投入されていないはずでした。
根がかりした時は、道糸を張って、急激な力で竿を立てると外れることがあります。
やってみると、うまいこと外れて、しかも重みを感じました。
水面で水を吹き出す音がして、タコ確定です。引き上げると、500gのいいサイズが上がってきました。
【ワンポイント】それ根掛かりじゃない・・・本命です
他のターゲットに対して、タコ狙いだけヒット時に気を付けることがあります。
ご存じの通り、タコには吸盤がありますが、タコは自分が釣られたことに気が付くと、手近にある石やコンクリートなどに張り付こうとします。
この張り付く力ですが、一度硬いものに張り付いたら、500g程度のサイズであっても、釣り竿の力で引っぺがすことは容易ではありません。
筆者は、以前、水深1m程度のところにいた、500g程度の見えているタコに岩に張り付かれたことがあります。
そのときは、ショアジギングロッドを使っていたのですが、いくら引っ張っても引きはがすことはできませんでした。
タコを引き釣りで狙っていると、根掛かりか本命かわからないことが多いですが、怪しいと思ったら早めに竿を立てて合わせるのが重要です。
躊躇していると、海底の岩などに張り付かれてしまいます。
もし張り付かれたと思ったら、いったん糸を緩めた状態で1分程度待ち、タコを油断させて、急激な力で合わせると回収できることがあります。
セカンドヒット ・・・5:00
深夜は少し仮眠をとって、夜明け前くらいから再開しました。
夜明け直後、岸から80mくらいの地点を引きづっていると、違和感のある重みがあって、回収を開始すると、手のひらサイズが上がってきました。
100gあるかないかくらいで、さすがにこれはかわいそうなので帰してあげました。
実釣の感想
今回の釣行は、マダコ2匹、という結果でした。このうち1匹は、極小サイズでリリースしたので、持ち帰ったのは1匹でした。
今回使用したクラーケンキラーですが、やはり100均商品よりも丈夫で、根掛かりさえしなければ繰り返し使えそうです。
使ったタコエギを洗って、一日乾かして確認したところ、錆び付きはほとんどなく、アイの損傷は全くありませんでした。
ダイソーのタコエギとマルシン釣具のタコエギ対決ですが、やはり、耐久性においては、専業メーカーのマルシン釣具の勝ちと言えそうです。
ちなみに、値段は、単価で比較すると、ダイソー200円に対してマルシン釣具のクラーケンキラーは400円となっています。