初めに
冬でも釣りに行きたい。我慢できない!どうやったら釣れるの?
お正月暇だから釣りに行ってみようかな?
このような方に向けて、冬に釣果を出すヒントをお伝えします。
この記事にたどり着いてくれた読者の皆さんは、何とかしてこの寒い時期に釣りを楽しむ方法がないか、探し回っていることと思います。
私も皆さんと同じで、なんとか冬に釣りができないか、以前調べまわったことがあります。その時、大概の記事に書いてあった答えは、こんな感じです。
- 船に乗ってください
- 暖かい場所に遠征してください
- ワカサギなら釣れるよ
- 来る春に向けて釣り道具の準備をしてください
でも、皆さんが知りたい答えは、こういうことではないはずです。
いつも通っている慣れた堤防で、冬の時期に釣りを楽しみたい!
そんなわがままな読者の皆さんに、これなら正月でも少しは期待できるかも、という釣り物と釣り方を紹介します。
冬の釣りの特徴
何とかなる冬と激ムズの冬
一般的に、日本国内で冬と言えば、12,1,2,3月のことを指すと思います。その中で、水温が最も下がる時期は、2月下旬から3月上旬になります。
下の表は、日本海洋データセンター(JODC)が提供する定地水温データのうち、筆者のホームグラウンドである明石海峡の2021年を表したものです。
データはCSV形式で提供されているため、見やすくするために少し装飾をつけてみました。
- 赤(25度以上)・・・魚に取って高すぎる水温
- オレンジ(15~24.9度)・・・一般的な魚の適水温
- 薄い青(12~14.9度)・・・低水温に強い魚の適水温
- 濃い青(12度未満)・・・魚に取って低すぎる水温
薄い青は「何とかなる冬」、濃い青は「激ムズの冬」です。このように考えると、正月は工夫次第で何とかなる時期と言えます。
暖流の流れるうらやましい地域
日本海洋データセンター(JODC)の提供するデータで、太平洋側の暖流が流れる地域を見ていきます。
下の表は、地形的に暖流が直接ぶつかりそうな「和歌山県の串本」の2020年の定地水温データを拾ってきました。
一目瞭然で、一年中釣りが楽しめそうです。
この水温データだけから判断すると、このような暖流が直接あたる地域では、少なくとも瀬戸内海のような内海に比べて、釣りが難しい冬が短いと考えられます。
釣具店にとっても厳しい時期
釣り人にとって厳しい冬ですが、当然釣具店にとっても厳しい時期です。
ほおっておいても釣り人が次々来店する夏や秋と違って、積極的にイベントを興していかないと、お客さんが来てくれません。
そのため、チェーン店ではお正月前後に大規模なSALEをしていることが多いです。
釣具の中で、特に高価で費用対効果が高い「リール」に関しては、このタイミングで買うのがお勧めです。
筆者が持っている一番高価なリールは「22カルディアSW5000」だ。行きつけの釣具店では、冬のSALEの時期だと2,000円くらい値引きされているぞ!
ちなみに、最近の釣具店では、多くの店で正月前後に福袋をやっています。
釣具に限らず、一般的に、福袋の購入金額はそれぞれを単品購入したときの合計金額の2/3~1/2程度の値段で設定されているようです。
ただ、これだけ多くの釣具店で福袋をやっているということは、それだけ釣具店にもメリットがあるからやっていると思われます。
多少の無駄遣いをしてでも、釣りの厳しい時期にちょっとでもお祭り気分を味わいたい、という目的であれば、検討してもいいと思います。
釣りは、慎重に選んでも道具が増える一方の趣味なので、純粋に欲しい釣具を揃える目的であれば、倉庫に眠ったままになる道具が増えやすい福袋を買うのはお勧めしないぞ!
ではどんな釣りをしたらいい?
年にもよりますが、正月はギリギリ「何とかなる冬」に含まれると言えます。そこで、低水温に強い魚を積極的に狙っていきます。
筆者がブログ開設以降、12~3月で釣ったことのある魚には、以下のようなものがあります。
- 真鯛・・・12,1,3月
- グレ・・・12月
- カサゴ、メバル・・・12,3月
- アナゴ・・・12月
- チヌ・・・3月
これらのお勧めの釣法、または、筆者が実際に釣った釣果情報をお伝えしたいと思います。
これ以外に、冬のビッグターゲットとしてよく出てくる魚には「カレイ」がある。筆者もブログ開設以降、何とか釣れないかと狙っているんだが、まだ釣果が出ていない。釣果が出たら、この記事を更新するつもりだ。
冬に堤防から狙える魚
真鯛
真鯛は、瀬戸内海であれば周年堤防から狙える魚です。
お勧めの釣り方は、断然シラサエビを使ったかご釣りです。水深が深いポイントで、底ギリギリまでタナを下げて狙います。
水温が極端に下がらなければ、冬でも真鯛は爆釣します。正月の実釣記録を載せておきます。
グレ
晩秋のグレが、12月の中旬ころまで釣れます。
活性の高い時期であれば、お勧めの釣法はかご釣りです。しかし、水温が下がるにしたがってかご釣りでは厳しくなります。
低水温で、より確実に釣果を出したいときには、フカセ釣りをやってみましょう。
カサゴ・メバル
12,3月であれば、餌釣り、サビキ釣り、ワームなどで釣れます。
どのような釣法でもいいのですが、時間だけは注意が必要です。夜釣りの方が釣果が出しやすく、特に明け方前の3時前後がお勧めです。
筆者は、カサゴ・メバルを積極的に狙うことはないのですが、今年の3月にシラサエビにかかった実釣結果があったので、載せておきます。
アナゴ
アナゴは一般的に夏から秋にかけて狙いますが、他の魚と違って水温が下がっても、それほど急には深場に移動しない習性があるようです。
寒い時期の方が釣果は出にくいですが、その代わり寒いほど旨味が増してきます。
夜釣りの、アオイソメを使った餌釣りで狙います。
チヌ
チヌ(黒鯛)は、鯛系の魚なので、真鯛同様に周年狙うことのできる魚です。
堤防周辺では、他の魚に比べると個体数が少なく、餌取りが多い時期に狙うのは初心者にはなかなか難しいです。
しかし、餌取りの少ない寒い時期であれば、むしろ邪魔されずにピンポイントで狙いやすい魚と言えます。
最後にまとめ
今回は、なんとか冬でも釣りがしたい、禁断症状が出ている皆さんに向けて、少しでも釣果につながる筆者の経験談をお伝えしました。
でも、自分が知りたかったのは、「激ムズの冬」の釣り方なんだけど・・・
ですよね?
激ムズの時期に少しでも確率を上げる方法ですが、
- 夜釣りをする
- 水深の深いところまで餌を遠投する
などが考えられます。
筆者もまだまだ勉強中です。今後このブログを更新する中で、1,2月に明石海峡周辺で釣果が出たら、皆さんにお知らせしたいと思います。