くまの100均フィッシング

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100均を使ってお金を掛けずに大きな釣果

【釣り初心者向け】撒き餌を使った釣法サビキ・カゴ・ふかせ釣り

初めに

 

サビキ釣りって、何を準備したらいいの?

慣れてきたから、カゴ釣り・ふかせ釣りにチャレンジしたいけど。

 

こんな釣り初心者の悩みにお答えします。

 

 

 ルアーフィッシングでは、そもそもそこに魚がいなければ絶対に釣れません。

 それに対して、撒き餌を使うことのできる餌釣りは、仮に目の前に魚がいなくても沖にいる魚を集めることができます。

 魚は撒き餌を撒いた瞬間に集まってくるわけではなく、時間が経過するにしたがって少しづつ集まってくる傾向があります。

 集めることができる魚ですが、これは一般的な人が考えているよりもかなり遠方にいる魚にまで効果があります。

 この記事では、撒き餌を効果的に使った3大釣法である、サビキ釣り、かご釣り、ふかせ釣りについて紹介します

 それぞれの釣法の、仕掛けの構成、餌の種類、狙える魚とお勧めの時期について詳しく書いていきます。

 

 

撒き餌を使った釣法

サビキ釣り

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  • お勧めの竿・・・何でもよい
  • 集魚に使用する餌・・・集魚剤+アミエビ
  • 付け餌・・・なし
  • 狙える魚・・・小アジ、小サバ、その他20㎝以下の魚
  • 時期・・・5~11月(明石海峡周辺)

 

 サビキ釣りは、下にカゴを付ける方法、上にカゴを付ける方法、ウキを付ける方法などがあります。サビキでよく使うカゴは、下の写真のものです。他にも天秤付きの鉄カゴなどもあります。

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 下カゴのウキなしの仕掛けが一番構造が単純です。魚の活性が高いときはこの仕掛けで問題ないでしょう。

 上カゴもほとんど変わりありませんが、撒き餌は少しづつ沈んでいくので、サビキ針と撒き餌の同調する時間が若干長くなります。

 ウキを使う釣法が最もトラブルが少なく初心者向きです。初めてサビキ釣りをする場合は、ウキを付けてやってみましょう。

 

 付け餌の代わりに、下の写真のような疑似餌であるサビキ針を使います。サビキ針は、3本ついているタイプと、5~7本ついているタイプがあります。

 数が少ないものは遠投したときに絡みにくいメリットがあり、多いものは広い棚(水深)を探れるメリットがあります。

 

 サビキ針は、ライントラブルなどで一度絡んでしまうと容易には元に戻すことができません。特に針の数が多いものはトラブルが起こりやすいです。

 初心者のうちは、針の数が3本のサビキを選んで、上手になってきたら5本以上のものを使ってみましょう

 針のサイズは、小さいほど当たりやすいと言われます。ただし、小さいほど針掛かりが悪くなります。

 15㎝前後の小アジをターゲットのするのであれば、針のサイズは5号以下がお勧めです。

 

 集魚に使う餌は、網カゴの網目を通過させるためアミエビを使うことが多いです。アミエビに集魚効果のある粉末を混ぜて拡散させます。

 アミエビと粉末が初めから配合されたものも売っていますので、初心者の方はそれを使うのがいいと思います。

 一番有名な商品は、マルキューのアミ姫です。他にも配合された商品は釣具店で多くの種類がありますが、どれを選んでも大丈夫です。

 始めから配合されたものは、手間がかからず手を汚しにくいメリットがありますが、残念ながらコストパフォーマンスがあまりよくありません。一パック600gくらいで、2時間もサビキ釣りをしたらなくなってしまいます。

 家族で2,3本竿を出すのであれば、下の写真のようなアミエビのブロックと拡散用の粉末を別々に買って海水と一緒に混ぜると量を確保できます。

 混ぜたものを、バケツなどに入れて100均で買えるような調理用のスプーンでカゴに入れましょう。

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 サビキ釣りは初心者向けと思われがちですが、実際は初心者と上級者で釣果が大きく変わる奥の深い釣りです。

 魚がいるのに食わなかったり、隣の人ばかり釣れているようであれば、サビキの種類を変えてみたり、ゆっくり竿を動かして誘いを入れてみましょう。

 

堤防には、小アジを早朝3時間で100匹くらい釣るアジ釣り名人のようなおじいちゃんがいることがある。相談したら、いろいろ教えてくれるぞ!

 

 

【ワンポイント(急に当たりが来なくなった)】

 サビキ釣りをしていると、5分前まで小アジがサビキに鈴なりヒットしていたのが、急に当たらなくなることがあります。

 アジは群れで回遊しているので、回遊がなくなれば釣れなくなります。

 しかし、釣り人のミスで釣れなくなっていることもあります。

 特に、ウキを使ったサビキ釣りで初心者がやりがちなミスが、ウキ止めの位置がいつの間にか変わってしまっていることです。

 ウキ止めは、ゴムタイプでも糸タイプでも、ガイドに引っかかって位置がずれてしまうことがあります。

 ウキ止めの位置は、回収の都度ずれていないかどうか目視確認して、ずれていれば修正しましょう。

 また、針の数が5本以上のサビキで、上の方ばかり、または下の方ばかりヒットするときは、棚(水深)調整のため、ウキ止めの位置を変更しましょう。

 

 

 

 

 

 サビキ釣りは、より初心者向けに詳しい記事をまとめています。こちらも参考にしてみてください。

 

 

 

かご釣り

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  • お勧めの竿・・・3~5mの投げ竿
  • 集魚に使用する餌・・・集魚剤+オキアミ、シラサエビ
  • 付け餌・・・オキアミ、シラサエビ
  • 狙える魚・・・メバル、カサゴ、グレ、チヌ、真鯛
  • 時期・・・通年

 

 かご釣りは、遠投のサビキ釣りの延長となる釣法です。

 唯一の違いは、サビキ針ではなく付け餌を使うことです。カゴの重量を活かして30~50m程度遠投することで、深い水深にいる中型~大型の魚まで狙うことができます。

 

 撒き餌はオキアミを使うことが多いですが、アミエビでも問題ありません。

 釣具店では冷凍ブロックで売られていますので、すぐに釣りを始めたいのであれば前日に買って解凍しておきましょう。釣具店によっては、電子レンジを設置しているところもあります。

 下の写真は、解凍が終わっている状態のオキアミブロックです。

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 付け餌はオキアミが一般的です。オキアミはSサイズ~LLサイズなどが売っていますが、狙う魚が30㎝前後であればMサイズくらいがお勧めです。

 大きめのものを買って、手でちぎって小さくしても問題ありません。

 オキアミは撒き餌のものを流用してもいいですが、下の写真のように付け餌として使いやすいように、少し硬めにして餌持ちをよくしているものも売っています。

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 オキアミはアミエビよりもサイズが大きいため、サビキ用のカゴの網目を通過させることができません。そのため、下の写真のような着水後にふたが開くことで拡散するタイプのカゴを使用します。

 網カゴしかないのに間違えてオキアミを買ってしまった場合は、面倒ですが手でオキアミをすりつぶせば使うことができます。

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 付け餌を付ける針とハリスは、魚の活性や狙う魚によってサイズを変える必要があります。サイズは人によっていろいろな考え方があるので正解はないと思っています。

 私の場合ですが、春の低水温で比較的活性が低い時期に50㎝程度の鯛を狙うのであれば、伊勢尼針7号、ハリスはフロロカーボン2号程度を使用しています

 

 かご釣りは、遠投もできて集魚もできる非常に理にかなった釣法です。

 ただ、良いことばかりではありません。餌釣りの中では最も仕掛けが複雑で、トラブルになりやすいことがデメリットと言えます。

 

 かご釣りの仕掛けの作り方は、別の記事に詳しくまとめました。

 

 

 

 

ふかせ釣り

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  • お勧めの竿・・・4m以上2号以下の磯竿
  • 集魚に使用する餌・・・集魚剤+オキアミ
  • 付け餌・・・オキアミ
  • 狙える魚・・・グレ、チヌ、真鯛
  • 時期・・・通年

 

 ふかせ釣りは、カゴ釣りと考え方はほとんど同じです。

 カゴ釣りの持つメリットである遠投性能を落とす代わりに、撒き餌をシャクを使って自由に投げ込むことで、付け餌と撒き餌の同調がしやすくなっています

 その他のメリットとして、カゴなどの重量物が近くにないため、付け餌がより自然な形で水中を漂っている演出をさせることできます。

 

 シャクは釣具屋で買うと1000円以上するものも売っていますが、100均でも買うことができます。撒き餌を撒くだけなので、100均のもので十分です。

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 このシャクで投げる動作ですが、意外とコントロール良く投げるのが難しかったりします。

 付け餌と全然関係ないところに投げても意味がないので、基本的にはウキをターゲットにして投げましょう。

 もしくは、潮流を読んで、若干ウキの位置よりも上流側をターゲットにしても大丈夫です。

 シャクに撒き餌を詰め込む時、私の場合は撒き餌を入れたプラスチックケースの壁にシャクを押し付けて固めています。

 できるだけ一塊の状態でターゲットまで届くのが理想です。失敗すると空中で分解します。水分が少なすぎても多すぎてもダメで、このさじ加減はなかなか文章で表現できません。

 上投げと下投げがありますが、上投げは距離を稼ぐことができる代わりにコントロールしづらく、下投げはその逆です。

 ウキの位置に応じて投げ方も変えてみましょう。釣果とは関係ないですが、狙ったところに撒き餌が届くと釣れなくても楽しかったりします

 撒き餌は、付け餌を投げた後だけでなく、先に撒いておくことも重要です。半径20mくらいの範囲にある程度撒いておき、一定の距離まで魚を寄せておきましょう。

 

 ウキは、下の写真のような浮力の小さいものを使います。浮力の大きいウキを使うと、仕掛けの途中に重りを付ける必要があるため、それが魚に違和感を与えると言われています。

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 ただ、重りを全く付けないと、潮流のあるポイントではなかなか付け餌が沈まないため、私の場合は小さめの重りを仕掛けの途中に付けています。

 ハリスは1.5mくらいあれば十分です。長いほど魚に違和感を与えずにすみますが、長すぎるとトラブルが起こる確率も上がってしまいます。

 

 

【ワンポイント(軽い仕掛けの遠投)】

 ショアジギングでは、振りかぶってルアーを後方に持ってきたら、その後はフルスイングで前方にロッドを振ればルアーを遠くに飛ばすことができます。

 このような投げ方ができるのは、ショアジギングロッドが餌釣り用の竿に比べて全体的に硬めにできていること、及び仕掛け全体が単純なためです。

 それに対して餌釣りは、竿が柔らかく、ウキ・かご・重り・餌など、比重の異なる重量物が間隔を空けて設置されているため、フルスイングしても仕掛けがうまくついてきてくれません。

 特に難しいのは、ふかせ釣りなど仕掛け全体が軽くて長い場合です。

 このような場合でも一定の距離を稼ぎたければ、キャストの直前まで竿のしなる曲線の延長線上に仕掛け全体が乗るようにゆっくり弧を描くように投げることを意識する必要があります。

 遠くに投げようとすると、ついフルスイングしたくなります。

 しかし、仕掛けは竿が元の一直線の形に戻ろうとする反発力で投げるので、竿のしなりに仕掛けがついてこれないスピードで振っても仕掛けを遠くに飛ばすことはできません。

 

 

 

 フカセ釣りの実釣記録を一つ紹介しておきます。

 

 グレのフカセ釣りについては、初心者が一から始める方法と、より細かいテクニックについて別の記事でまとめています。

 

 

最後に

 今回は撒き餌を使った餌釣りについてまとめてみました。実際にやってみると、この記事で書いた以外にも様々な工夫のしどころがあって、私は個人的にはこの撒き餌を使った釣りは各種釣法の中では特に奥が深く面白いと思っています。

 ルアーは早くてもGWを過ぎなければ期待できませんが、撒き餌を使った釣法であればほぼ1年中楽しむことができます。

 小物から大物までなんでも釣れる撒き餌を使った釣法、まだやったことのない読者の方も、まずはサビキから始めてみてはいかがでしょうか?