初めに
2022年は例年よりかなり寒く、筆者はまだ年明けて釣行に出たことはないです。しかし、私のテニス仲間であり釣りの師匠である「マンボー師匠」と、先日テニスコートでこんな会話をしました。
2月の淡路島の釣果情報でグレが上がってるって
まじですか!?
グレは冬の魚やで
そりゃそうだけど ・・・(寒すぎじゃない)・・・
自分で検索してみましたが、2月に淡路島でグレが上がっている、という情報はほとんど見つかりません。ただ、グレは怪しいですが、チヌであれば可能性があります。明石海峡の海水の表面温度はまだ10度を少し超えるくらいですが、3月中旬に入り急に気温が上がってきました。
フカセ釣りの準備をして淡路島に突撃してきました。2022年に入ってから初めての一匹に出会えるか、勝負です。
釣りの準備
天気と潮
- 日付・・・2022年3月中旬(早朝~昼)
- 場所・・・淡路島北部
- 天気・・・晴れ
- 風・・・2~4m/s
- 気温・・・最高:18℃、最低:10℃
- 水温・・・10~11℃
- 潮・・・小潮
タックルと仕掛け
- 釣法・・・フカセ釣り
- 竿/ロッド・・・ダイワ リバティークラブT20-360
- リール・・・ダイワ レガリス4000D-CXH
- 道糸/ライン・・・PE2号+ナイロン4号(10m)
- ウキ・・・富士灯器 FF-D20(自立2号)
- ハリス・・・ダイヤフィッシング BOSMENT(フロロカーボン2号)
- 針・・・がまかつ チヌ針5号
使用したエサまたはルアー
拡散用の撒き餌は2種類買ってきました。私は拡散用の撒き餌は何でもいいと思っているので、なるべく安いものとしました。一つは釣具のポイントオリジナルブラント、もう一つはマルキューです。
これに混ぜるオキアミはLサイズのブロックとしました。前日に買って水道水に漬けておいて、当日までに解凍を済ませておきました。
付け餌はブロックとは別に購入しました。ブロックに比べると餌持ちがいいので、お金と気持ちに余裕があれば撒き餌用とは別に買っています。
準備
フカセ釣りをしている人を見ると、大概は5mくらいの柔らか目の竿を使用しています。しかし、私は餌釣りをするときはお気に入りの遠投竿1本しか使いません。
柔らかい竿であれば、掛った時に竿の柔らかさを利用することでバラさずにゆっくりと魚の体力を奪うことができます。それに対して、遠投竿は固めに作られており、魚が掛かった時のやり取りをうまくやらないと、急激な力が掛かってバラしやすい傾向があります。そのリスクを解消するため、私はルアーフィッシング同様にドラグをうまく活用します。
フカセ釣りをやったことがある人はわかると思いますが、青物と違ってチヌやグレは当たりが繊細なことがあります。その繊細な当たりを取るために、浮力の小さいウキを使います。一般的には0号の小型の丸ウキを使うことが多いですが、私は見づらいので自立タイプの棒ウキを使います。
3月でまだ水温が低いため深めを狙います。付け餌を目標の棚に素早くもってくるため、3Bのガン玉を付け餌から少し離れた位置に付けておきます。
今回は付け餌を沈めるためにガン玉を使ってみましたが、普通の1号程度の軽い重りで沈めても全く問題ないと思います。
撒き餌作りです。フカセ釣りやカゴ釣りの撒き餌は、一般的にはバッカンに入れて作ることが多いですが、100均フィッシャーである筆者はダイソーの深めのプラスチックケースを使います。
撒き餌とオキアミを半分入れて海水を加えて手で混ぜます。撒き餌を混ぜるための専用のかき混ぜ棒もありますが、私は100均で買った使い捨てゴム手袋を付けて手で混ぜます。人間の手でやった方が圧倒的に早いのでお勧めです。
撒き餌とオキアミを全て混ぜてから、潮流の向きを確認するために一掴み取って海に投げます。
実釣記録
釣り開始 ・・・7:00
釣り場に6:30頃に到着して、一通り準備を完了して7時に第一投を投げ込みました。風もほとんどなく、明石海峡としては潮流も穏やかです。
土曜日ですが、時期が3月ということもあって、到着したときにいた釣り人は私一人だけでした。1時間ほどすると、私のいたところから20mくらい左側に同じフカセ釣りの釣り人が開始しました。
ファーストヒット ・・・9:00
9時を回ったころ、隣の方がかなりの大物をヒットしたようです。暴れている魚の背中がキラッと光ったのでボラっぽいです。ランディングに苦労されているようなので、手伝ってあげました。
その直後、私にもヒットがありました。チヌ針5号なのに青物のような強烈な引き。やばい、と思った時にはすでに手遅れで切られてしまいました。2か月以上釣りをしていなかったせいか、ドラグ調整をするのを忘れていました。まさか、ドラグ調整が必要な大物が掛かるとは。
隣の上級者に年無し ・・・11:00
11時頃になると、堤防に散歩をする人が増えてきたのですが、ちょうどギャラリーが増えたタイミングで隣の方にかなりの大物がヒットしました。今回もランディングを手伝ってあげたところ、年無しのチヌが上がっていました。うらやましい。
ラスト一投 ・・・12:00
娘の習い事の送り迎えをしなければならないので、そろそろ片付けに入らなければならない、と思って投げた最後の一投でドラマがありました。
撒き餌をすべて使い切ったところで、ウキが微妙な動きをしだしました。この釣り場は所々に針が引っかかる浅い場所があります。その引っかかる場所はだいたい決まっているのですが、今微妙な動きをしたところは該当する場所ではありません。
一度ウキが浮いてきたので気のせいかと思いましたが、また少し沈みます。これは間違いない、合わせを入れたところ掛かりました。今回はドラグ調整済みです。フカセ釣りなのに、ドラグがギャーギャー鳴っています。
隣の方にランディングを手伝ってもらいました。ここで初めて、自作タモが活躍しました。スムーズに入れていただき、自作タモがちゃんと機能することも確認できました。
このタモ網、私のお手製なんですよ
こんなの自作できるの、と驚いてくれました。お互いにランディングしあうことができて、いろいろな技術交換もできて、すぐに仲良くなれるところが釣りのいいところですね。
年無しとは行きませんでしたが、2022年の記念すべき1匹目は40㎝のチヌでした。
実釣の感想
ボウズ覚悟で突撃しましたが、なんとか2022年の1匹目に出会えてよかったです。たまたま隣にいた方もフカセ釣りをしていたため、かなり撒き餌が効いていたのがよかったのかもしれません。
隣の方と比べた時、今回あらためて柔らかい竿の良さがわかったような気がします。ただ、魚の性質や道具の仕組みさえわかれば、それを自分なりに解釈して工夫するのが釣りの面白さの一つではないかと思います。