初めに
5月は桜鯛の絶好のシーズンでしたが、この時期琵琶湖のシラサエビが禁漁となるため、しばらくシラサエビを使った真鯛狙いのかご釣りから遠ざかっていました。
シラサエビの代わりにオキアミの冷凍ブロックを使ってみたこともありましたが、やはり無反応でした。
6月に入り、ようやく禁漁が解けてシラサエビが購入できるようになってきたので、今回は久しぶりにシラサエビのかご釣りで真鯛を狙ってきました。
釣りの準備
天気と潮
- 日付・・・2022年6月上旬(早朝~昼)
- 場所・・・明石市沿岸
- 天気・・・晴れ
- 風・・・1~3m/s
- 気温・・・最高:24℃、最低:17℃
- 水温・・・19~21℃
- 潮・・・小潮
タックルと仕掛け
- 釣法・・・かご釣り(シラサエビ使用)
- 竿/ロッド・・・ダイワ リバティークラブT20-360
- リール・・・ダイワ レガリス4000D-CXH
- 道糸/ライン・・・PE2号+ナイロン4号(20m)
- ウキ・・・KIZAKURA 遠投ACE8号
- ハリス・・・ダイヤフィッシング BOSMENT(フロロカーボン2号)
- 針・・・がまかつ チヌ針5号
使用したエサまたはルアー
琵琶湖の禁漁が解けて、釣具店にシラサエビが戻ってきました。早朝4時の開店直後に買いに行ったところ、生き餌コーナーにはすでに先客が2名います。
最初のお客さんは15杯!?
どんだけ撒くの???
2番目のお客さんは6杯。
ようやく自分の番が回ってきました。私の持っている活かしバケツはそれほど大きくないので、いつもは5杯で我慢しているのですが、前のお客さんの量が気になって、少し色気を出して6杯無理やり入れてもらいました。
準備
私が5月までかご釣りで使っていたカゴとウキですが、今回両方とも新しいものに交換しています。
カゴは、今までウメズのブラックカーゴを使っていました。しかし、下の写真赤丸部分にある、フタを締めるためのゴムが劣化してカゴを閉めることができなくなりました。
そこで、今回は下の写真にあるKAIKOの天秤付きタイプを新たに購入してきました。
次に、ウキについてですが、5月までは下の写真一番左のウメズの「リベンジャー8号」を使っていました。
リベンジャーですが、羽根つきで遠投性能が高いだけでなく、夜釣り向けにLEDもついているタイプです。初めて発見したときは、遠投もできて夜釣りもできるため、
もしかすると、これは万能のウキかも
と期待していました。
しかし、たまたま私が買った個体だけの問題かもしれませんが、使い続けたところ以下の問題がありました。
- 羽根部分のオレンジの塗装がハゲる
- 電池の接触が悪く、LEDが頻繁に消える
ウメズのウキは気に入っていてたくさん持っているので、この辺りの細かい問題は改善していってほしい・・・
いろいろなウキを試してみたいので、新たな遠投ウキとしてKIZAKURAの遠投ACEを購入してきました。リベンジャー同様、遠投を売りにした電気ウキです。
実釣記録
釣り開始 ・・・6:00
場所確保のため、釣り場には4時前には到着して、適当にジグを投げながら夜明けを待ちます。6時くらいから、かご釣り開始です。
今回購入した新しいカゴとウキの感想を書いておきます。
KAIKOの天秤付き遠投カゴですが、使い心地はなかなか良さそうです。撒餌のシラサエビは入れやすく、フタもしっかり閉まります。
KIZAKURAの遠投ウキですが、夜間に少しだけLEDを点灯させたところ電気的な接触は問題なさそうです。遠投性能はウメズの遠投ウキには劣りますが、それなりの距離は出ます。
ただ、ウキの頭が小さいため、昼間に使うとウキが沈んだことがわかりずらかったです。
遠投ウキ釣りの醍醐味は、ウキがずぼっと沈む瞬間なので、沈んだことがわかりにくいのは少し残念
いきなり今年最高サイズ更新 ・・・7:00
シラサエビをカゴに入れて、何投かしていると、勢いよくウキが沈みました。
私はウキを流しているとき、道糸にある程度余裕を持たせておきます。そのため、ウキが沈んだ直後は、握っている竿に当たりの感覚があることはほとんどないです。しかし、今回の当たりは沈んだ直後から竿に当たりの感覚が伝わってきます。
合わせを入れたところ、抜き上げ出来そうな感じがしなかったので、ここの堤防で仲良くなったタコ釣りのおっちゃんにタモ入れを頼みます。
上がってきたのは36cmの真鯛です。
今年堤防から釣った桜鯛のサイズ記録を更新しました。
さらに記録更新か? ・・・7:30
またしばらくすると、同じくらいの引きがきました。合わせを入れて慎重に回収したのですが、急に途中で軽くなって逃げられてしまいました。
確認したところ、針がなくなっていたので、最初は結びが甘かったのかと思ったのですが、よく見るとハリスが切れていました。
真鯛を釣ったことのある読者の方はご存じかもしれませんが、真鯛の歯は結構鋭い上、噛む力もかなりあります。ハリスは2号を使っていましたが、どうも噛み千切られたようです。もしかすると、少しハリスが痛んでいたのかも。
切れたはっきりとした原因は不明ですが、今後も切れるようなことがあればハリスを太くするなどの対策を考えようかと思います。
食べごろサイズ ・・・8:00
時合が来ているようで、立て続けに食べごろサイズが掛かりました。
27cmゲット。
25cmゲット。
想定していなかったゲスト ・・・12:00
5月は7~11時くらいまで断続的に真鯛がヒットすることが多かったですが、本日は9時を過ぎると急に渋くなりました。
たまにウキが沈むくらいで、昼近くまでヒットなしが続いていましたが、正午前後でようやく当たりが来ました。合わせを入れると、明らかに引き方が違います。
上がってきたのは、31cmのグレ(メジナ)でした。梅雨グレというやつです。
真鯛は「ゴンゴン」という叩く引き方で、グレは単純に強く引く感じ
実釣の感想
今回の釣行は、ウキに何らかの当たりが見えたのが10回程度、バラシ1回、引き上げたのは4回でした。数は少なかったですが、今年のサイズ記録が更新できたので十分楽しめました。
桜鯛のお勧めの食べ方
春の釣り物は大型のものが多いですが、食べておいしい魚は意外と少ないです。
- チヌ ・・・食べられるけど、小骨が多く固い
- グレ ・・・梅雨グレはまずいと言われることが多い
- ブリ系 ・・・秋に比べて脂がのっていない
- 真鯛 ・・・おいしい
- タコ ・・・おいしいらしい(筆者はタコ釣りしない)
この中で、数少ないおいしく食べられる春の釣り物が真鯛です。
堤防から釣れる真鯛は30㎝前後のものが多く、3枚におろすと食べられる部分がかなり少なくなります。そこで、筆者のお勧めは、内臓・うろこ・胸びれだけ落として、ほとんど原型を残したまま調理する方法です。
まず、内臓とエラを取ります。
肛門からハサミを入れて、お腹部分を頭まで切ります。エラが顎の下と背骨付近でつながっているので、そこをハサミで切断します。エラが頭から離れたら、内臓ごと取り出します。
上手になってくると、上の写真みたいにきれいに取れるよ
次に、100均やホームセンターに売っているうろこ取りを使って、シッポからエラに渡ってすべてのうろこを取り除きます。食べているときにうろこが口に入ると、子供などは嫌がるので、手で触りながら細かいものもすべて取り除きます。
これで下処理は終わりです。処理した魚から水分が出てくるので、キッチンペーパーなどで水気を取ります。私は、下の写真のように、保管するときもキッチンペーパーでくるんでいます。
調理するときは、このまま煮つけにするか、トースターなどで塩焼きにしましょう。熱を加えることで、頭からシッポまで付いている身が無駄なく食べられます。
ちなみに、グレは”なめろう”にして食べたけど・・・おいしくなかった
今回釣ったグレ、見た目はおいしそうに見えるのですが、身を噛んだ時に出てくる魚独特のうま味が感じられませんでした。悪い言い方をすると、ゴムを噛んでいるような食感です。
梅雨グレを狙っている読者の方、おいしく食べたければ調理の腕が必要ですよ!