くまの100均フィッシング

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100均を使ってお金を掛けずに大きな釣果

【上級者も意外と知らない】根がかりの対処法を4段階で解説

初めに

 

この前根がかりして取れなかったから、道糸切っちゃった

上手な人は根がかりしてもうまく取ってるけど、どうやってるの?

 

こんな悩みを持っている方に解決方法を紹介します。

 

 

 

・・・

 

あれ?・・・根掛かりしたかも・・・

 

 このような時、皆さんはまず何をするでしょうか?竿を立てて、竿が折れる寸前まで引っ張っていないでしょうか?

 いや、筆者だってそうします。

 引っかかったと感じたとき、それが小岩や海藻であれば、丸ごと回収できることも多いので、まずは引っ張るというのは間違った選択肢ではありません。

 また、引っかかった原因ごと回収できるのであれば、ロストする仕掛けや道具も0にできます。

 問題はこの後です。引っ張っても動かなかったらどうしたらいいでしょうか?

 

 釣り場に一日中いると、根掛かりで悪戦苦闘している釣り人を一人は見かけます。

 また、比較的年季のありそうな釣り人でも、根がかりの対処はあまり慣れていないケースがみられます。

 この記事では、釣りをする人が根がかりに気が付いて竿を引いても取れない状態となった後、道糸を切る前にやるべき対処法を紹介します。

 

 

根掛かりする前に考えること

根掛かりしないための2つのポイント

 根掛かりした後の対処の前に、根掛かりをそもそもしないためにどうするかを考えましょう。筆者の考えるポイントは2つです。

  • 根掛かりしそうな場所に仕掛けを投入しない
  • 仕掛けを海底で転がさない

 

根掛かりしそうな場所に仕掛けを投入しない

 根掛かりしそうなポイントは、以下のような場所です。

 

  1. 釣りの人気堤防の壁際
  2. 底の荒い岩場
  3. 漁師の仕掛けが海底に沈んでいる場所

 

 このうち、1,2については釣りの経験値が上がるにしたがって避けられるようになってきます。

 3については、中級者以上になってもなかなか回避が難しいです。同じ堤防に通い続けて、そこで知り合った人から情報を仕入れることができるくらい慣れてきたら、多少は回避できるようになります。

 漁師の仕掛けには網などが含まれていることがあります。網に針が掛かると外すのはほぼ不可能で、解消するには仕掛けの途中で切断するしかありません。

 

筆者のホームグラウンドの明石海峡では、春から夏にかけて地元の漁師が「タコ壺」を特定の位置に仕掛けることがある。このような知識は、同じ堤防に何度も通っているうちに付いてくるぞ。

 

海底で仕掛けを転がさない

 仕掛けが海底に着かなければ根掛かりすることはありません。

 海底に着けないためにはウキを付けた釣法をすればほぼ回避できますが、ぶっこみ釣りやルアーフィッシングなど、どうしても底を狙いたい釣りをやりたいことがあります。

 底を取りつつ、根掛かりをできる限り回避するには、針や重りなど引っかかる原因となる小道具を海底で転がさないようにしましょう。

 ぶっこみ釣りや胴付き仕掛けであれば、潮流で転がらない十分な重さの錘を付けることで、根掛かりする確率を低くできます。

 明石海峡のような潮流の激しい場所の場合、堤防から底付けする釣りをするなら、40号以上の重さは欲しいところです。

 

タコ狙いなど、仕掛けを海底で引きずる方が圧倒的に釣果がよい釣り物もある。環境に悪影響のある根掛かり上等の釣りはやるべきではないと思うが、どうしてもやるなら根掛かりの少ない実績のあるポイントを調べてやってほしいものだ。

 

 

根がかりした後の対処方

対処法その1

【道糸を引っ張って急に緩める】

  • やり方 ・・・道糸を張った状態でリールのベールを開放する
  • 取れる確率 ・・・5%

 

 岩などに針がかかった場合、強く張った糸を急に緩めると外れる場合があります。

 この方法は、下の写真のようなエギングで使う餌木のように、返しが付いていない針の場合に有効です。

 

 返しが付いている普通の針やトレブルフックの場合は、この方法で取れる確率は低いです。

 

対処法その2

【道糸を引っ張る方向を変える】

  • やり方 ・・・左右に移動して竿を引っ張る
  • 取れる確率 ・・・10%

 

 針が右側から海底にある何らかの障害物に引っかかった場合、それに合わせて人間が右側に移動して引っ張ると外れる場合があります。

 これも堤防釣りで根がかりした人が良くやっている対処法ですが、これで取れるケースはあまり多くありません。

 

対処法その3

【手で道糸を強く引く】

  • やり方 ・・・竿を置いて手で道糸を引っ張る
  • 取れる確率 ・・・60%

 

 根がかりすると、大概の人は竿をもって引っ張ろうとします。しかし、竿は元々魚が引っ張った時に力を吸収する仕組みを持っています。そのため、人間が竿を引っ張っても、根がかりした部分には思っている以上に力が伝わりません

 そこで、竿を置いて道糸を手で引っ張ることで、根がかりした部分に直接力を伝えます。私の経験上、道糸がPEラインであればこれで取れることが多いです。ナイロンだと、ナイロン自身が力を吸収してしまうので、若干取れにくいです。

 

対処法その4(ほぼ100%回収可能)

【道具を使って道糸を強く引く】

  • やり方 ・・・タモ網の柄などの頑丈な棒に道糸を巻いて引っ張る
  • 取れる確率 ・・・99%

 

 私はタモ網の柄を使いますが、頑丈で滑りにくい棒であれば何でも構いません。竿を置いて張った道糸をタモ網の柄に3,4周巻きます。巻き終わったら、タモ網の柄を力いっぱい引っ張ります。

 私の経験上これで取れなかったことはありません。というか、この方法だとかなりの力を掛けることができるため、道糸から針までで最も結束力が弱い部分が切断されます。

 運が良ければ根元から外れるし、結びが弱い部分や糸に傷などがあればそこで切断されます。

 私はこの方法で最近ルアーの根がかりを取ったのですが、海底に沈んでいた仕掛けのゴミが大量にくっついてきました。

 

 タモの柄は、大きすぎて外すにはやりづらいので、筆者は以下のような根掛かりを外すための小道具を自作しています。

 

 

 

対処法番外編

【道糸を切る】

  • やり方 ・・・ハサミなどで道糸を切る
  • 取れる確率 ・・・ある意味100%

 

 根がかりした時に最もやってはいけない対処法です。しかし、初心者はこの記事で書いた対処法1,2くらいまでやってそれ以上の対処法がわからずに道糸を切ってしまうことがよくあります。

 道糸を切ると、かなりのゴミを海に捨てることになります。そのゴミは、魚にとって有害なだけでなく、次の釣り人の根がかりの原因になって負のサイクルになってしまいます。