初めに
釣りをしていると避けられないのが根がかりです。ぶっこみ釣りのような底狙いの釣りや底を取るルアーフィッシングは当然根がかりの頻度が多いですが、ウキ釣りでも掛った魚が根に逃げ込んだら根がかりすることがあります。
釣り場で比較的年季のありそうなアングラーでも、根がかりの対処はあまり慣れていないケースが多くみられます。この記事では、釣りをする人が根がかりに気が付いて竿を引いても取れない状態となった後、道糸を切る前にやるべき対処法を紹介します。
根がかりの対処方
対処法その1
- やり方 ・・・道糸を張った状態でリールのベールを開放する
- 取れる確率 ・・・5%
岩などに針がかかった場合、強く張った糸を急に緩めると外れる場合があります。ただ、私も根がかりした時にこの方法は使いますが、これで外れた記憶がありません。
対処法その2
- やり方 ・・・左右に移動して竿を引っ張る
- 取れる確率 ・・・10%
針が右側から海底にある何らかの障害物に引っかかった場合、それに合わせて人間が右側に移動して引っ張ると外れる場合があります。これも堤防釣りで根がかりした人が良くやっている対処法ですが、これで取れるケースはあまり多くありません。
対処法その3
- やり方 ・・・竿を置いて手で道糸を引っ張る
- 取れる確率 ・・・60%
根がかりすると、大概の人は竿をもって引っ張ろうとします。しかし、竿は元々魚が引っ張った時に力を吸収する仕組みを持っています。そのため、人間が竿を引っ張っても、根がかりした部分には思っている以上に力が伝わりません。
そこで、竿を置いて道糸を手で引っ張ることで、根がかりした部分に直接力を伝えます。私の経験上、道糸がPEラインであればこれで取れることが多いです。ナイロンだと、ナイロン自身が力を吸収してしまうので、若干取れにくいです。
対処法その4(ほぼ100%回収可能)
- やり方 ・・・タモ網の柄などの頑丈な棒に道糸を巻いて引っ張る
- 取れる確率 ・・・99%
私はタモ網の柄を使いますが、頑丈で滑りにくい棒であれば何でも構いません。竿を置いて張った道糸をタモ網の柄に3,4周巻きます。巻き終わったら、タモ網の柄を力いっぱい引っ張ります。
私の経験上これで取れなかったことはありません。というか、この方法だとかなりの力を掛けることができるため、道糸から針までで最も結束力が弱い部分が切断されます。運が良ければ根元から外れるし、結びが弱い部分や糸に傷などがあればそこで切断されます。
私はこの方法で最近ルアーの根がかりを取ったのですが、海底に沈んでいた仕掛けのゴミが大量にくっついてきました。
対処法番外編
- やり方 ・・・道糸を切る
- 取れる確率 ・・・ある意味100%
根がかりした時に最もやってはいけない対処法です。しかし、初心者はこの記事で書いた対処法1,2くらいまでやってそれ以上の対処法がわからずに道糸を切ってしまうことがよくあります。
道糸を切ると、かなりのゴミを海に捨てることになります。そのゴミは、魚にとって有害なだけでなく、次の釣り人の根がかりの原因になって負のサイクルになってしまいます。