くまの100均フィッシング

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【釣りの小ネタ集6】生きアジが死ぬ、リールの故障は修理?買換え?

初めに

 

 

 釣り全般における、道具や技術に関する知っていると少し得をする小ネタをまとめて紹介します。それぞれの小ネタは、私が実釣でやってみてお勧めできるもの、またはある程度の経験者じゃないと知らないような知識を選んでいます。

 

 

釣りの小ネタ

生きアジを長持ちさせる3つのポイント

 飲ませ釣りに使うアジは、購入した人がしっかり管理しないと、餌として使う前に死んでしまいます。

 筆者の考える、生きアジを長持ちさせるためのポイントは3つあります。

 

 一つ目は、基本中の基本の「酸素」です。

 どんな動物でも、これがないと生きていけません。エアレーションを使って、活かしバケツに空気を供給するのが一般的なやり方です。

 

 二つ目は、「ストレス」です。

 ストレスを与えない手段として、筆者が聞いたことのあるものを紹介します。

  • 丸くて色が付いた活かしバケツを使う
  • 夜間ならケミカルライトを活かしバケツに入れる

 ただ、ストレスについては、よっぽど人間が魚に意地悪なことをしない限り、あまり気にしなくても大丈夫です。

 

 

 

この小ネタを書いた理由は、三つ目のポイントを紹介したかったからだ!

 

 

 

 三つめは、「水温」です。

 

なんだ、当たり前のことだ!

 

 そう思ったでしょうか?

 実際、筆者も水温管理の必要性は知っていたし、気を付けていたつもりでした。しかし、以下の2つのシチュエーションで失敗したことがあります。

 

【ケース①】

 次の日の朝から飲ませ釣りをするため、前日の夜に生きアジを釣具店で購入した。夜間は別の釣りをして、買ったアジは活かしバケツの中でエアレーションを付けた状態としていた。

 夜釣りが終わって、活かしバケツを見ると、ほとんどのアジが死んでいた。エアレーションは動いていた。

 

なぜ?:答えは記事の下【答え】にあるぞ!

 

【ケース②】

 前日の夜に生きアジを買ってきた。

 エアレーションで飲ませ釣りのアジを生かしておくと、まれに電池切れに気が付かずに死んでしまう。そのため、その日はスカリを使ってアジを生かそうとした。

 次の日の朝、スカリに入れたアジを海中から引き揚げて確認したところ、ほとんどのアジが死んでいた。

 

なぜ?:答えは記事の下【答え】にあるぞ!

 

 ここまで読んだ読者の皆さん、ここで問題です。

 ホームグラウンドが明石海峡である筆者が失敗したケース①②は、どのような時期にやらかしたでしょうか?

 

・・・

 

正解は「12月」だ!(記事の公開日でわかるか・・・)

 

 前日に買った生きアジが、酸素供給を切らしていないにもかかわらず、次の日の朝までに死んでしまった原因は「水温」です。

 活かしバケツに入れたまま一晩過ごすと、外気温の影響でバケツ内の水温が明け方直前まで下がっていきます。

 また、スカリに入れて一晩過ごすと、海面温度と外気温が低い場合は、スカリであったとしても水温が下がっていきます。

 紹介した、ケース①とケース②は、いずれも寒波の影響で、夜間の気温が氷点下近くとなっていました。

 

【答え】

 夜間の急激な気温低下の影響を受けて、生きアジの周りの水温が10度を下回った。低水温の状態が長時間続いたため、アジが死んでしまった。

 

 

 変温動物である魚は、低すぎる水温でも高すぎる水温でも生きていくことができません。

 夏場は、昼でも夜でも、定期的に海水を交換すれば高水温を回避することができます。

 それに対して、冬場は、時期によっては低水温の回避が難しいことがあります。

 外気温が氷点下に近い場合、知らぬ間に活かしバケツの生きアジが死んでしまいます。定期的に海水を交換してあげましょう。

 外気温が低く、さらに海の水温が10度以下の場合、ヒーターでも使わない限り釣り場でアジを生かすことはできません。

 

アジは水温が10度を下回ると、即死するわけではなく、一時的な仮死状態になるようだ。そのため、低水温でアジが死んだように見えても、水を交換すると復活することもあるぞ!

 

 なお、冬の夜に水温低下を回避したければ、車中に活かしバケツを置いておく、というやり方もあります。

 

リールが壊れたら、修理?買換え?

 これは、ノウハウというよりは、読者の皆さんにお伝えしておいた方が良さそうな筆者の残念な実体験です。

 

筆者ひいきのリールメーカーが非常に残念な対応をしてきた。あまり熱くならずに、メーカーの立場に立って実体験を紹介する。大どんでん返しがあるので、ぜひ最後まで読んでくれ!

 

 筆者が持っている、某メーカーのリールが半年ほど前に回らなくなりました。

 このリールは、1万円以下の廉価商品なので、修理に出すより買いなおしたほうがいいのはわかっていましたが、

  • 初心者のころから大事に使っていたこと
  • 一度修理というのを体験してみたかったこと

こんな理由から、修理を検討してみることにしました。

 修理の見積もりを確認したところ、購入金額の半分程度の修理代金、修理期間は1か月、とのことで、修理を依頼しました。

 

 

 1か月後に修理品が納品され、持ち帰ったのですが、しばらくは釣行で使用しませんでした。

 

 数か月後、修理したリールをある釣行で使おうと、修理後初めて釣り場に持って行ったところ、またすぐにリールが回らなくなりました。

 

 

 あらためて釣具店に行って調査をしてもらったところ、リールメーカーから、リール購入金額と同程度の修理代金の見積もりが届きました。

 

 

 つまり、この故障に対して、2回の修理でリールメーカーは新規購入代金の1.5倍近くの修理代を求めてきた、と言えます。

 最初から1.5倍の見積もりが来たら、いうまでもなく修理に出すことはありませんでした。

 さらに、リールメーカーから、火に油を注ぐような補足事項もおまけで付いてきました。

 

乱暴な使い方をした可能性があります。

(そもそも使ってねーし!)

前回交換した部品とは違うところが壊れているようです。

(だったら最初の修理で直しといてよ!)

 

 以上が実体験になります。

 

 お客さんの立場ではこのような対応は納得できるものではないですが、リールメーカーとしては、以下のような考え方だと思われます。

  • 修理は、前後関係によらず淡々と見積もりしている。
  • そもそも、修理は採算がとりにくい。

 

 筆者もメーカーに勤めていますが、一般的に修理というのは、複数の関係者がイレギュラーな対応をする必要があり、採算を取るのが難しい仕事です。

 

 今回の体験を教訓にして、読者の皆さんには以下のような形でアドバイスをさせていただきます。

 

【リールが故障したなと思ったら】

  • 購入代金が10,000円以下の廉価リールが故障したら、買い替える。
  • 修理代金が購入代金の半額以上なら、買い替える。
  • ひいきにしていたリールメーカーを嫌いにならない。(落ちつけ)

 

 

【後日談】

 この記事を書いて公開した後、大逆転の話がありましたので紹介します。

 修理を依頼した釣具店で、筆者が直接リールメーカーと会話した方がいいのでは?、というアドバイスをもらったため、カスタマーセンターの電話番号を教えてもらい、筆者が直接問い合わせすることにしました。

 

・・・後日・・・

 



・・・数十分後・・・

 



 実際に会話した内容は、もう少し具体的でしたが、ここでは省略しています。

 最終的にどのような対応になったのかはご想像にお任せしますが、筆者としては納得できる回答をいただくことができました。

 それにしても、やはり大手リールメーカー、釣具店で最初に見積内容を聞いた時はショックでしたが、直接会話したら非常に誠意ある対応をしてもらえました

 修理という仕事は、損して得を取る、という考え方をすると、長い目で見てそのメーカーにとって大きな利益につながります。

 

 メーカー名、あえて伏せていました。

 このリールメーカーは、筆者が長年愛用している「ダイワ」です。

 今回の件で、修理に関しては行き違いが起こりやすいことを学びました。リールメーカーとしては、毎日大量に届く修理依頼に対して、故障の背景も踏まえて対応する難しさがあるのだと思います。

 どちらにしても、この最後の逆転劇で、筆者はますますダイワびいきになりそうです。

 

お客さんのクレームを直接受けることが多いこのカスタマーセンターや修理部門は、誠意ある対応を取るための教育がしっかりされていると感じたぞ!

 

 

 

 

 

 釣りの小ネタ集7に続きます。