初めに
釣り全般における、道具や技術に関する知っていると少し得をする小ネタをまとめて紹介します。
それぞれの小ネタは、私が実釣でやってみてお勧めできるもの、またはある程度の経験者じゃないと知らないような知識を選んでいます。その他、過去に紹介した実釣記録の中で気が付いて、ワンポイントとして紹介したものもまとめています。
釣りの小ネタ
メーカーによって違うウキの適合号数
釣具店にあるウキには、適合号数という表記があります。適合号数にはある程度の幅があり、ピッタリの重り負荷じゃないと使えないというわけではありません。
この幅に対する考え方ですが、ウキの製造メーカーによって考え方が違います。
下の図は、私がよく使う遠投ウキを製造している、比較的メジャーなメーカー3社の適合号数に対する使用可能な重り負荷の範囲を示したものです。
ウメズやKIZAKURAは、適合号数よりも軽い重り負荷で問題なく使うことができますが、適合号数を超えると沈んでしまいます。
それに対して釣研は、適合号数よりも重い負荷をかけても多少ウキの頭が下がるだけですが、適合号数よりも軽いとウキが倒れてしまいます。
このようなメーカー毎の適合号数に対する考え方を知らずにウキを買ってしまうと、立っていたはずのウキが、倒れたり、沈んでしまったりするので注意が必要です。
掛かった針が急にバレるのはなぜ?
タモ網を使わないと引き上げられないような大物が掛かったとき、その魚を弱らせないと取り込みをすることはできません。弱らせる手段の一つとして、
空気を吸わせろ!!
とアドバイスしてくる方がいます。
確かに、魚はエラ呼吸のため、口から空気を取り込ませると体力を消耗させることができる、という点では間違っていません。
しかし、空気を吸わせるために空中に魚の口を出させるのは、大きなデメリットがあるためお勧めしません。
魚は自分の口が空中に出ると、頭を振って逃げようとします。頭を振ると、それまでテンションを維持していた糸が緩みます。返しが付いている針は、引っ張って外すことはできませんが、緩むと簡単に外れることがあります。
下の動画は、私が登録しているユーチューバーの一人である「釣りドラ」さんの飲ませ釣りです。
【堤防泳がせ釣り】必殺技で超大物来て、竿ぶち曲がり!! - YouTube
この動画の8:00頃に青物と思われる魚がヒットしています。その後、実時間で10分間以上バレることなく格闘できていたのに、動画の12:00頃、魚が水面に口を出した瞬間に針が外れたのが確認できると思います。
この動画では、引き寄せ時にたまたま水面に頭を出した瞬間に魚が暴れてバレているため、空気を吸わせようとしたわけではないですが、バレたのは魚が空中で頭を振ったことが原因になっていると思われます。
魚を弱らせるのであれば、以下の2点を意識しましょう。
- できるだけ沖で弱らせてから引き寄せる。
- 引き寄せてからまだ元気なら、水中で弱らせる。
サビキの針の向き
これは小ネタ、というよりは基本かもしれませんが、意外と知らない人もいるかもしれないので載せておきます。
サビキセットを買ってくると、道糸につなげるのはこっち側、という表記があります。つまり、サビキ仕掛けは上下が決まっています。では、サビキセットから外した後で上下の判断をどのようにしたらいいかご存じでしょうか?
下の写真は、サビキ針を垂れ下げた状態で接写したものです。赤丸部分のハリスと枝針のつなぎ目をよく見ると、つなぎ目から枝針が上方向に向かっていることがわかります。これが正しい上下になります。
上下逆にすると、枝針がハリス絡みやすくなって、食いつきが悪くなります。サビキを捨てずに次の釣行で再利用するときに注意しましょう。
釣りの小ネタ集4に続きます。