くまの100均フィッシング

くまの100均フィッシング

100均を使ってお金を掛けずに大きな釣果

【釣り初心者向け】この道具は100均?釣具店?どっちで買う?

初めに

 

釣りに絶対必要な道具、あったほうがいい道具、なくてもいい道具は?

100均釣具はどうなの?

 

こんな釣り初心者の悩みにお答えします。

 

 

 釣りの難しさと楽しさは、道具を揃えるところにもあります。この記事では、基本となる釣りに必要な道具、及び100均釣具が使えるかを紹介したいと思います。

 それぞれの道具について、以下の項目を筆者の見解で評価していきます。

  • 釣り道具としての必要度は?
  • 予算を掛けたほうがいいか?(投資効果)
  • 100均釣具は使えるか?

 

 100均釣具については、2022年時点で全国展開されている100均ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ)に売られているもので評価しています。

  1. 使えない・・・買うのは避けたほうが良い
  2. あまり使えない・・・長いこと使う場合は避けたほうが良い
  3. 普通・・・性能的には釣具店のものより劣るが使える
  4. 使える・・・性能的に釣具店のもの同等で価格が安い
  5. 非常に使える・・・性能的に釣具店のもの同等で価格が非常に安い

 

 記事の最後には、私があえて持っていない道具と、なぜそれらの道具を持たないのかを紹介します。

 

 

タックル編

竿(ロッド)

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆あまりお金を掛けなくて良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 これがなければ釣りはできません。

 高価なものは釣れやすくなるというよりも、専門性が高くなります。逆に、安価なものは汎用性が高いです。

 数千円から数万円するものがありますが、よっぽどこだわらなければ1万円以下のものでだいたいの釣りに対応できます

 100均にあるものは、2,3回の釣行であれば使えなくもないですが、すぐにガイドが錆びてゴミになってしまうため、長いこと使うのであれば釣具店で買いましょう。

 

リール

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★★★★特にお金を掛けた方が良い
  • 100均釣具・・・★☆☆☆☆使えない

 

 これがなければ釣りができません。

 リールは分解するとわかりますが、釣り道具の中で最も精密な道具です。そのため、釣具メーカーの長年のノウハウが詰まっています。

 高価なものほど耐久性が高くなり、巻き心地も良くなります。釣りを始めるにあたって、竿とリールどちらかに予算を掛けるとしたらリールに掛けましょう。

 数千円から10万円程度するものがありますが、長く釣りを続けたいなら5000円以上のカゴ売りしていないものがお勧めです。

 私は、初めて釣具店の店員さんにお勧めされたリールがたまたまダイワだったため、ダイワのリール中心で使っています。1万円弱のシリーズである、クレスト・レブロス・レガリスを持っています。

 いずれも、毎釣行水洗いと油挿しをしながら大事に使っていますが、今のところ壊れたのはルアーフィッシング専用で使っていたレブロス1回だけです。

 ルアーフィッシングは、餌釣りに比べてリールを回転させる回数が多いため、どうしても寿命が短くなる傾向があります。

 

どんなに高価なものでも、壊れるときは壊れる。誤って海に落とすかもしれない。2万円、3万円するものを長く使うと考えるより、1万円弱のものを数年で交換したほうが、コストパフォーマンスはいいかもね。

 

 100均でも売っていますが、少しでも強い力を掛けると回らなくなったり、ドラグがあっという間に壊れたりするので、お勧めできません。

 

 

 

道糸(ライン)

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★★☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 リールに巻く糸にです。素材はナイロンまたはPEのどちらかですが、餌釣りではナイロンまたはPE、ルアーフィッシングではPEを使うのが普通です。

 リールに巻く道糸の長さは、リールの軸のサイズと溝の深さ、及び道糸の太さで決まります。短くて100m、長くて300mくらいです。餌釣りであれば150mもあれば十分、青物狙いのルアーフィッシングであれば200mは欲しいです。

 ナイロンは特に価格の違いによる劣化速度が顕著に違います。それほど高価な道具ではないので、他のものに比べると予算をかけるのがお勧めです。

 100均には、ナイロン製のものだけ置いています。ただ、リールへの糸巻きを自力でやる必要があるため、初心者の方は釣具店で購入したほうがいいです。

 

ハリス(リーダー)

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★★☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・★★★☆☆普通

 

 道糸の先につけ、針またはルアーにつなげる糸です。道糸に直接針やルアーを付けて釣ることもできないことはないですが、道糸は針や魚の近くに持っていくには欠点があります。その欠点を補うためにハリスやリーダーがあります。

 素材は餌釣りもルアーフィッシングもフロロカーボンを使うことが多いですが、ルアーフィッシングのリーダーにはナイロンを使う場合もあります。

 写真の上段2種類はリーダー、下段2種類はハリスとして売られているものですが、素材が同じであればハリスもリーダーも変わりありません。

 

 各種釣り糸の違いや使いまわし方法については、以下の記事でまとめています。

 

 

 
 
 この記事を最初に書いた2021年時点で、100均釣具にあるハリスやリーダーは、号数の種類が少なく、使いづらい状況でした。
 しかし、2023年現在は、サイズが増えてきて、実釣でも十分使えるレベルになってきています。
 100均評価も、★★から★★★に変更しました。
 

 
 

針(フック)

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★★★★特にお金を掛けた方が良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 一番魚の近くにある道具で、高価なものを買うというよりも、釣りをする場面に合わせて様々な種類を準備したほうがいい道具です。大まかには、小型の針は掛かりやすいがバレやすい、大型の針は掛かりにくいがバレにくい、と思ってください。

 トレブルフックは主にルアーフィッシングで使いますが、餌を丸飲みしてくる魚を狙う時はフッキング率を上げるため餌釣りで使うこともあります。

 

ウキ

  • 必要度・・・★★★☆☆ウキ釣りのみ
  • 投資効果・・・★★★☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない


 ウキを使った餌釣りで使用します。300円から1500円くらいするものまでありますが、視認性や遠投性能が若干違うくらいで安い物を使っても大丈夫です。

 サビキ専用の激安ウキを除いて、大概のウキにはケミカルライトを刺すための穴があって、夜釣りでも使用できます。ケミカルライトの輝度はいまいちなので、通常夜釣りでは写真右にある電気ウキを使用します。

 

 

 100均にも売っていますが、ウキと道糸をつなげるウキペットと呼ばれる部品の耐久性がいまいち、またウキの先端の金属部も引っ張るとすぐに外れてしまうため、少しでも長く使いたいなら100均商品は避けましょう。

 

 筆者がよく使う遠投ウキは、別の記事でいろいろなメーカーの商品を比較していますので、こちらも参考に。

 

 

ウキ止め

  • 必要度・・・★★★☆☆ウキ釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★☆使える

 

 ウキが浮く水面から餌のある仕掛けまでの距離を調整するための道具で、ウキ釣りで使用します。写真右はゴムタイプ、左は糸タイプです。

 ゴムタイプの特徴は、

  • セッティングしやすい(長所)
  • 位置がずれにくい(長所)
  • キャスト時にガイドに引っかかりやすい(短所)

なのに対して、糸タイプの特徴は、

  • セッティングがやや難しい(短所)
  • しっかり結ばないと位置がずれやすい(短所)
  • キャスト時にほとんどガイドに引っかからない(長所)

といったところです。

 釣り上級者の方は糸タイプを勧めてくると思いますが、私は付ける手間の少ないゴムタイプを使うことが多いです。

 確かにゴムタイプはガイドに引っ掛かりやすいですが、ゴムサイズの小さいものを使えば引っかかる確率を減らすことができます。

 釣り初心者が最初につまづくのがこのウキ止めの付け方です。別のウキ釣り仕掛けの作り方をまとめた記事でセッティングの仕方をまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

 

 

しもり玉

  • 必要度・・・★★★☆☆ウキ釣りのみ
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 ウキとウキ止めの間に入れることで、ウキがウキ止めをすり抜けるのを防止します。ウキ釣りだけでなく、飲ませ釣りのエレベーター仕掛けでも使用することがあります。

 市販されているしもり玉は、小さい物でも5号くらいまでの道糸までは通すことができますので、好みの大きさと色を選んでください。

 単純な仕組みの道具のため、100均商品で問題なく使うことができます。

 

からまん棒

  • 必要度・・・★★★☆☆ウキ釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★☆使える

 

 からまん棒というのは実は商品名です。が、釣りの世界でこれが一般名のように通用します。ウキと仕掛けの間に一定の距離を取って、糸がらみを防止するための道具です。ウキ止めゴムでも代用できそうですが、ウキ止めゴムと違ってからまん棒は取り外して付け直しができます。

 写真上の緑のものは分解した状態、写真下のピンクのものは組み立てた状態です。

 

重り

  • 必要度・・・★★★☆☆餌釣りのみ
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★☆☆☆☆使えない

 

 餌釣り全般で使用します。仕掛けを沈めたり、巣面でウキを立たせるために使用します。

 大きく分けて、真ん中に穴の開いた中通しタイプと吊るすタイプがあります。形によって根がかりがしやすかったりしにくかったりがあると言われていますが、あまり違いを感じたことはないです。

 100均でも売っており、問題なく使うことができます。しかし、タイトルで「使えない」と書いたのは理由があります。2022年現在、これらの重りは釣具店の方が100均で買うより単価が安いためです。

 なお、もっと微妙な重量調整をするための道具として「ガン玉」や「ジンタン」があります。

 これらは、パックマンのような形状をしていて、ハリスの途中の好きなところにプライヤーで挟み込むように装着します。フカセ釣りなど、餌をできるだけ水中で漂わせる演出をしたい釣法で使います。

 

サルカン、スナップ、スナップ付きサルカン

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★☆使える

 

 道糸とハリスの接続、ハリスとルアーの接続、その他様々な部品をつなげるために使用します。写真左のサルカンは、接続した先が潮流や風の影響で回転した場合に、そのよじれを回避する仕組みを持っています。サルカンは別名スイベルと呼ばれる場合もあります。

 100均にあるものも問題なく使えると思いますが、本当の耐久性を釣具店の専門品と比較したことがないので、絶対に大丈夫かは不明です。

 そのため、筆者はルアーのブレードの接続など、万が一切れても損害が少ない箇所で100均のものを使っています。

 

リング

  • 必要度・・・★★★☆☆ルアーフィッシングのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 ルアーフィッシングで、ルアーとフックまたはルアーとブレードの接続部に使用します。接続の際には、リングの口を開けるためにプライヤーという道具を使います。

 100均釣具でも売っており、筆者も長いこと使っていますが、強度も十分で錆びることもありません。

 

カゴ

  • 必要度・・・★★★☆☆かご釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 ウキ釣りの中の、サビキ釣りとカゴ釣りで使用します。私は写真のような天秤付きのカゴを使用しています。天秤があると、遠投した場合の糸絡みのリスクを減らすことができます。

 カゴはいろいろな種類があって目移りしますが、私なりに考える選定基準を別の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

 

 

ワイヤーリーダー

  • 必要度・・・★★★☆☆太刀魚など、歯の鋭い魚種狙いのみ
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★☆使える

 

 針の直前に付けて、太刀魚などの鋭い歯を持つ魚にハリスを切られるのを防ぎます。

 私は、太刀魚の餌釣りで、フロロカーボンの5号の太さのものでも切られた経験があります。ワイヤーを付ければ切られることはありませんが、見切られる可能性も高くなってヒット率が下がります。

 100均釣具のものも使えますが、2022年現在は太めのものしか置いていません。錆びやすさや強度は、釣具店のものとそれほど変わりありません。

 

ワイヤー

  • 必要度・・・★★★☆☆テンヤ仕掛けの餌の固定
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 タコテンヤ、太刀魚テンヤにセットする餌を固定するときに使用します。

 釣具店、ホームセンター、100均、どこでも買うことができますが、材質や品質は似たようなものなので、100均で買うのがお勧めです。

 

セット仕掛け

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 今まで紹介した道具の中で、道糸よりも下に付ける道具一式を「仕掛け」と言います。この仕掛け全体、または一部がセットになっているのがセット仕掛けです。

 特に結びに慣れていないうちはこの仕掛けセットを使うのが確実です。また、慣れてからでもサビキ仕掛けは普通の人では作れませんので買いましょう。

 サビキ仕掛けは色やサイズが様々ありますが、私は針の数が3個で4~6号の物を使うことが多いです。針の数が多いと、糸絡みのリスクが高くなります。サビキの仕掛けは複雑なので、一度絡むと高い確率で捨てることになります。

 100均のものは、価格を抑えるため糸がナイロン製となっています。魚の活性が高いときであれば、問題なく釣れるので、特にサビキ仕掛けはコストパフォーマンスが高いと言えます。

 

ケミカルライト

  • 必要度・・・★★★☆☆夜釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 夜釣りで、ウキに付けて視認性を上げたり、針の近くに付けて集魚効果を出すために使います。サイズは25,37,50,75mmの4種類があります。ウキに付ける場合は、サイズが決まっています。

 100均で売っているものが最もコストパフォーマンスがいいです。以前はダイソーでしか売っていませんでしたが、2022年3月以降セリアでも販売されるようになりました。

 

ルアー

  • 必要度・・・★★★☆☆ルアーフィッシングのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 ルアーフィッシングで使う疑似餌です。写真は左から順に、ソフトルアー、ジグ、バイブレーション、プラグ、餌木になります。

 釣具屋には様々なルアーが並んでいるため目移りしてしまいますが、価格と釣果はあまり関係がないと言われています。私の釣りの師匠であるマンボー師匠は、

 

ルアーは魚ではなく人を釣る道具

 

とおっしゃっていました。でも、ボウズだった帰り道に釣具屋に寄ると、ついつい新しいルアーを買いたくなってしまいます。やっぱり釣られてますね。

 ルアーフィッシングの基本的なやり方は別の記事でまとめましたので、そちらも参考にしてみてください。

 

 

 

小道具編

ハサミ

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 糸を切るときに使用します。PEラインは普通のハサミでは切りにくいので、専用のラインカッターを使うこともあります。

 ただ、私は、糸を切る、魚の血抜きをする、魚の調理の下処理をする、すべてキッチンバサミ1本でやっています。PEラインもキッチンバサミで切ってしまいます。多少切りにくいですが、今まで困ったことはないです。

 ハサミはないと困る場面が多いので、予備のものを持っておいたほうがいいです。

 

フィッシング用プライヤー

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 魚の口から針を外す、リングを開く、PEラインをカットする、など多用途で使う道具です。特に、大型の魚やを歯の鋭い魚を釣り上げた時には、これがないと針を外すことが難しい場合があります。

 100均でも売っており、コストパフォーマンスはいいです。

 

針外し

  • 必要度・・・★☆☆☆☆必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 魚に飲まれた針を取り外すための道具です。様々な形のものが売られていますが、1000円以下の物はいずれも似たり寄ったりで使いづらいです。

 小魚の場合、よっぽどのどの奥まで針を飲まれなければ、慣れで簡単に手で外せるようになります。太刀魚のような歯の鋭い魚は、針外しではなくプライヤーを使います。

 

フィッシュグリップ

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 釣り上げた魚を持ち上げて移動するときに使います。写真右のフィッシュグリップは魚の体全体をつかむタイプで、小型から中型の魚に利用できます。

 写真左のフィッシュグリップは、魚の下側の口にはさむタイプで、中型から大型の魚に使います。魚のヒレやウロコは鋭いものが多く、中には毒を持っているものもいます。

 これらの道具を使わずに、指を直接魚の口に入れて持ち上げる方もいますが、けが防止のため、できるだけ魚を持ち上げるときは面倒でもこれらの道具を使うようにしましょう

 

千枚通し

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 これは、筆者が釣具として使っている道具で、一般的な釣り用具というわけではありません。しかし、困ったときにいろいろな用途で使えるので、個人的に持っておくことをお勧めしたい道具の一つです。

 まず、脳締めに使えます。一般的に脳締めをするときは、ハサミやナイフを使いますが、千枚通しであればより貫通力があります。

 次に、ライントラブルが起こって絡まったとき、これを使うことでほどけやすくすることができます。

 その他、付け餌にちょっとした穴を開けたいときにも使うことができます。何気ない場面であってよかったと思うことが多いです。

 

水汲みバケツ、生かしバケツ

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 海水をくみ上げるのに使います。餌釣りではほぼ必須の道具で、汲み上げた海水を使って、撒き餌を作る、釣った魚を生かす、魚の血抜きをする、手を洗う、など様々な用途で利用します。

 なお、バケツを買う時の注意点ですが、欲張って大きすぎる物を買わないほうがいいです。大きすぎると入る海水が多すぎて、特に女性の力では海中に沈んだバケツが陸に上げられないくらい重くなることがあります。

 2022年現在、100均では、フタのついたものが500円、フタのないものが300円で売られています。いずれも、釣具店で買うものと遜色ありません。

 

タモ網

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★★★☆お金を掛けた方が良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 竿だけでは岸や堤防に引き上げられないような大型の魚が掛かった場合に使います。フィッシュイーターを狙うショアジギングでは必須の道具です。

 写真のように、タモ網は柄の部分と網の部分で分かれており、別々に購入します。柄は4~6mのものがありますが、高い堤防でも対応するためにはできるだけ長い物が必要です。

 ただし、長いものはその分取り回しが大変です。網は口の大きさと形が違いますが、できるだけ大きいほうがタモ入れのミスを減らすことができます。

 

 タモの選び方と正しい使い方は、以下の記事で詳細にまとめています。

 

 

 タモの柄を自作するのは大変ですが、網部分は頑張れば自作できます。下の記事で、実際に私が作っていますので参考にしてみてください。

 

 

撒き餌の尺

  • 必要度・・・★★★☆☆フカセ釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 撒き餌を遠方に投げるための道具で、フカセ釣りで使用します。

 100均の釣具コーナーにも何種類かあります。1000円以上する釣具店のものに比べると若干遠投性能は落ちますが、コストパフォーマンスを考えると100均のもので十分です。

 

クーラーボックス

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 釣った魚を持ち帰るのに使います。釣りを開始する前に、この中に板氷と海水を入れて準備します。20㎝以下の魚であれば、準備した冷海水に釣った直後に放り込めば、氷締めになります。

 写真は2000円程度の発泡スチロール製のクーラーボックスですが、釣具屋には5万円前後する真空断熱パネルで作られた高級クーラーボックスもあります。

 当然保冷性能は高いのですが、私は真夏の釣りでも発泡スチロール製で困ったことはありません。板氷は密閉さえしていれば半日程度は氷の状態を保てるので、帰るまでに氷が全部溶けてしまうこともないです。

 大型の100均ショップでは、縦横20㎝程度の小さいサイズのものが300円前後で置いています。小物狙いだけであれば100均のものを使いましょう。

 

ヘッドライト

  • 必要度・・・★★★☆☆夜釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★☆☆普通

 

 夜釣りをする場合には必須の道具です。夜釣りで主に手元や足元を確認するときに使います。

 海面の状況を確認するときにライトを照らしたくなりますが、釣り人のマナーとして原則海面は照らさないことが暗黙のルールとなっています。光を当てると魚が逃げてしまう場合があるからです。

 とはいっても、魚が掛かったときなどは海面を照らしたくなる場合もあります。一時的に照らす分にはそれほど文句を言われることもないです。その他、ライトは人に向けて照らすことがないように注意しましょう。

 ライトの話以外にも、釣りをする上で知っておきたいマナーを別の記事でまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

 

 

 夜釣りのやり方は、以下の記事でまとめています。

 

 

 

手袋

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 いろいろな用途で使えますが、私は魚を締めるときに左手で暴れるのを止めるとき、また飲ませ釣りのアジを針に掛けるときに直接人間の体温が伝わらないようにするときに利用します。100均の工具コーナーにあるゴム製のものがお勧めです。

 

エアレーション(ぶくぶく)

  • 必要度・・・★★★☆☆飲ませ釣り、シラサエビを使用した釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 飲ませ釣りの前に餌となる小魚を釣って一時的に生かしておくときに使います。シラサエビを使った、エビ巻き釣りやかご釣りでも使います。

 エアレーションがない場合は、ふたが付いている水汲みバケツを海中に沈めておく必要があります。しかし、小魚が釣れるたびに水汲みバケツを海中から引き上げるのは手間なので、エアレーションを使って陸地で生かしたほうが楽です。

 釣り場で使うものは電池で動くものがほとんどだと思いますが、しばらく見ていないうちに電池切れを起こして気が付いたら釣った小魚が死んでしまうことがあります。電池切れしそうなときは、早めに電池交換をしましょう。ホームセンターで売っている安いもので大丈夫です。

オイル

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 リールの可動部やPEラインに吹きかけることで、リールやラインのメンテナンスをするときに使います。特に、リールに使うオイルは、釣行後の水洗いが終わって乾かした後で毎回使ったほうがいいです。

 100均釣具としては売っていませんが、ホームセンターなどに売られているKURE5-56のような潤滑油でも問題なく代用できます。

電池

  • 必要度・・・★★★☆☆飲ませ釣り、夜釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 エアレーション、電気ウキ、ヘッドライト、ランプ、懐中電灯などに使います。

 ヘッドライトについては、私はUSB充電式のものと、普通の電池式のものを両方持っています。

 USB充電式ヘッドライトは電池交換がないため経済的ですが、電力がなくなったときに全く使えなくなってしまうため、電池式のものを予備で持っておくと安心です。

 単一、単三電池については、100均で買うのがお勧めです。電気ウキに使う特殊な電池は、釣具店でしか扱っていません。

 

ビニールテープ

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 釣場で発生した道具のトラブルの一時的な補修などで使います。補修だけでなく、ゴミ袋が風で飛ばないように括り付けておきたい場合など、思いがけない場面でこれがあって助かることがあります。

タオル

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 雨上がりで堤防の柵を吹いたり、魚の下処理の後で海水で洗った手を拭いたりするときに使います。その他、片づけで竿を拭いたり、魚を安全につかんだり、いろいろな場面で使う機会があります。

 

慣れたら、タオル一枚でいろいろなことができるようになる。筆者は、釣った魚を持ち運ぶときはほとんどの場面でタオルを使っていて、フィッシュグリップを使うのは40㎝を超えるような大型の魚だけだ。

 

新聞紙

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 釣った魚を締めたり、内臓などの下処理をしたいときの作業台として使います。もちろん、まな板などでも同じことできますが、血や内臓などのゴミがでるため、まとめて捨てることのできる新聞紙のほうが便利です。

大型のケース

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 撒き餌を作って入れておいたり、小物を一時的に収納しておくときに使います。私は写真のケースと同じサイズのものを釣り場に2個持っていき、いろいろな用途で使用しています。

竿受け

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 堤防の柵に括り付けて、竿を一時的に立て掛けるときに使います。堤防の柵にはところどころくぼみがあるところが多いので、竿受けがなくても立て掛けにそれほど困ることはないです。竿が傷付くのが気になる人は買いましょう。

 100均釣具として売っているものは見たことないですが、これに近い道具が工具コーナーやDIYコーナーに置いていますので、探してみてください。

 

小型収納ボックス

  • 必要度・・・★★★★★必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★☆☆普通

 

 ルアー、重り、針、サルカンなどの小物を整理して収納するものです。100均やホームセンターで頻繁に探しに行きますが、意外と自分のイメージ通りの収納ボックスはないものです。

 高価なものを買う必要はないですが、すぐに壊れてしまったりふたが開いてしまうようなものだと、中の小物が散乱してしまうため、ある程度丈夫なものを選ぶのがお勧めです。

 

ロッドケース

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 竿やタモ網の柄を収納するときに使います。ハードタイプとソフトタイプがあります。ハードタイプは、値段が高く、収納できる本数が少ないですが、丈夫にできています。ソフトタイプは、その逆の特徴を持っています。

 写真のロッドケースはAmazonで買ったものですが、リールを付けたままの竿でも2本収納できます。リールを外した状態であれば、入れようと思えば10本くらい入ります。お気に入りの道具の一つです。

 

 

 100均釣具としても置いていますが、竿1本しか入らないようなものしかなく、リールを付けたまま入れられるものや、十分な小物を一緒に収納できるものは、まだないようです。

 

髪留め用ゴム

  • 必要度・・・★★★☆☆何かの固定をしたいとき
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 様々な用途で使えますが、筆者は、並継ぎタイプの竿を束ねて固定するとき、及びタコのテンヤに餌を固定するときに使います。

 このようなゴムは、他にもいろいろな場面で役に立つことがあります。

 

  • 必要度・・・★★★☆☆飲ませ釣り、ぶっこみ釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 青物の飲ませ釣りやカレイのぶっこみ釣りなど待ちの釣りをするとき、当たりを音で知らせて気が付きやすいようにするときに使います。

 私も飲ませ釣りで使ったことがありますが、キャストしたとき鈴ごと飛んで行ってしまうことが何回かあって、それ以来あまり使っていません。

 

スプーン

  • 必要度・・・★★★☆☆撒餌を使った釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★☆使える

 

 サビキ釣りやカゴ釣りで、撒き餌をカゴに入れるときに使います。

 100均の調理用具コーナーにあるもので代用できますが、釣具屋に専用のスプーンも売っており、使いやすさはそちらのほうが良いと思います。

 

尻手ベルト

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 竿の最後部に近い部分に装着して、後述するロッドホルダーを使って陸上にある何らかの重量のある荷物に固定することで、竿が海に引きずり落とされるのを防止します。

 青物の飲ませ釣りやカレイのぶっこみ釣りなど待ちの釣りをするとき、思いがけない大物が掛かると、魚が竿ごと海に持って行ってしまいます。そのため、陸上にあるものに固定しておきます。

 100均商品で全く問題ありませんので、そちらを購入しましょう。

 

ロッドホルダー

  • 必要度・・・★★★☆☆待ちの釣りのみ
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 尻手ベルトと陸上にある重量物をつなげることで、竿が海に落ちるのを防ぎます。竿を手から離して待ちの釣りをするときに使います。

 陸上にあるつなげるための重量物は何でもいいですが、どこにもつなげる便利なものがない堤防では、水汲みバケツに水を入れてそこにつないでおきましょう。

 その他、足場が不安定な場所でタモを落とさないようにするため、タモの柄と釣り人のベルトなどにつなげるような使い方もできます。

 100均にロッドホルダーそのものはないですが、複数の部品を組み合わせれば似たようなものを作ることができます。

 

メジャー

  • 必要度・・・★★☆☆☆あまり必要ではない
  • 投資効果・・・★☆☆☆☆何でも良い
  • 100均釣具・・・★★★★★非常に使える

 

 釣り上げた魚の大きさをはかるときに使います。釣り専用の魚の大きさを測るメジャーも釣具屋に行けば売っています。収納に便利なため、私は通常のメジャーを使っています。

 

キャリーカート

  • 必要度・・・★★★★☆あった方が良い
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・★★☆☆☆あまり使えない

 

 駐車場から釣り場まで釣具を運搬するときに使います。キャンプ用品として大量の荷物運搬用に売っているキャリーカートのほうが高価ですが便利です。

 写真のキャリーカートは、ホームセンターで2000円程度で売られていたもので、使わない時は折りたたむことができます。お気に入りの道具の一つです。

 100均のキャンプコーナーなどで置いていますが、サイズが小さいため釣り道具を運ぶには不便です。

 

ライフジャケット

  • 必要度・・・★★★☆☆手すりがない堤防では必須
  • 投資効果・・・★★☆☆☆安いもので良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 船釣りや沖堤防で使います。陸の堤防でも、柵がないところは使った方が安全です。桜マークありのものとなしのものがあり、価格が一桁違います。

 私は桜マークなししか持っていませんが、2021年現在桜マークなしのもので乗船しても特に問題ありません

 

雨がっぱ

  • 必要度・・・★★★☆☆天候の悪いときのみ
  • 投資効果・・・★★★☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・★★★☆☆普通

 

 雨天の時に使います。雨天の時は魚が警戒心が薄れて釣りやすいという人もいます。ただ、人間の方が体力がなくなってしまうので、雨天であえて釣りに行くのはお勧めしません。微妙な天気の時にあると重宝します。

 安いものは1000円以下、良いものだと5000円くらいします。滅多に使いませんが、実際に使う場面になると、安すぎるものは水はじきが悪いことがあるので、あまりケチらないほうがいいです。

 

ブーツ

  • 必要度・・・★★★☆☆天候の悪いとき、浸水する堤防、船釣り
  • 投資効果・・・★★★☆☆ほどほどで良い
  • 100均釣具・・・☆☆☆☆☆ない

 

 雨天の時、満潮になると一時的に海水がかぶってしまう堤防、船釣りなど、地面が浸水する可能性のある釣りで使用します。

 写真のものは、最近筆者が購入したもので、ワークマンで置いていました。靴底が固いため、別売りのソールを追加しています。ソール付きで2500円、履き心地もいい感じです。

 

 

私の持っていない道具<番外編>

タックルボックス

 釣りに必要な様々な道具を収納したり、竿を一時的に立てておくなどで使用します。ルアーフィッシングをするアングラーは持っていることが多いです。

 私が持たない理由は、収納できる量が少ないためです。私は、ルアーフィッシングをするときには、釣れなかったときの保険で餌釣りの準備をすることが多いです。

 また、餌釣りを目的に釣りに出かける場合でも、万が一ナブラが目の前で発生した場合に備えてジギングの準備もしておきます。その結果、荷物がかなり多くなるため、釣具屋で売っているタックルボックスでは持っていきたいものが入りきりません。

 以上の理由から、私はタックルボックスの代わりに、この記事の上に記載したキャリーカートで釣り道具の持ち運びをしています。

 

バッカン

 釣りの道具を収納して運んだり、釣り場で撒き餌を作って入れておくときに使います。普段は畳んでしまうことができます。

 サビキ釣りやカゴ釣りであったら便利であることはわかるのですが、このバッカン見た目に反して値段がかなり高いです。それほど難しいことをやる道具ではないので、私は100均に売っている大型のケースで代用しています。