くまの100均フィッシング

くまの100均フィッシング

初心者向けの釣りの技術情報、100均アイテムを使った工夫などを紹介をします。

【釣り初心者向け】図解ルアーフィッシングの基礎技術

初めに

 

ルアーフィッシングって難しそう

今まで餌釣りしてたけど、ルアーもチャレンジしてみようかな?

 

こんな釣り初心者の悩みにお答えします。

 

 

 夏から秋にかけて朝まづめの堤防に行くと、ルアーマンが慣れた手つきでワンピッチジャークをしているのを見かけると思います。経験を積んだらそんなに難しいことでもないのですが、初心者が同じような技術を身につけるようになるには多少の時間がかかります。

 特に初心者が最初にぶつかる壁は根掛かりです。根掛かりは、キャストした直後の遠方でする場合と、堤防際でする場合があります。このうち、遠方でする根掛かりは初心者を卒業しても防ぐことはなかなかできません。しかし、堤防際でする根掛かりは、上手になるにつれて限りなく0にできるようになります。

 

 餌釣りと違って、ルアーフィッシングは最初の1匹を釣り上げるまでに、数回、または数か月掛かることもまれではありません。この記事では、キャスト~着水~フォール~巻取り~回収、までのルアーフィッシングの一連の操作方法を紹介して、初心者の皆さんが最初の1匹に出会うためのお手伝いをします

 

ルアーフィッシングの基礎技術

ルアーの種類

  重量 遠投性能 アクション 値段
メタルジグ系 ~300g 60~90m ワンピッチジャーク・タダ巻き 500~2000円
ソフトルアー系 ~40g 30~40m タダ巻き 800~1600円
プラグ系 ~40g 40~60m 横ジャーク・下ジャーク・タダ巻き 1500~3000円

遠投性能は「PEライン1.5号」「ルアー重量20g以上」使用時の筆者のおよその値です

 

 大きく分けるとこの3種類になります。これらの最大の違いは材質です。メタルジグは鉛またはタングステンなどの金属、ソフトルアーは金属とゴムの組み合わせ、プラグは主にプラスチックでできています。

 メタルジグの値段の幅が大きいのは、鉛製とタングステン製で倍くらい価格が違うためです。鉛製はほとんどが1000円以下で買えますが、タングステンは1500円以上するものがほとんどです。さらに、細かく分けると、単純な魚の形をしたタイプだけでなく、バイブレーションと呼ばれる水中で振動するタイプ、ブレードと呼ばれるテールに回転する金属を付けてキラキラ光るタイプ、などがあります。さらに、重心の位置が前方・中央・後方のもの、左右対称のものと非対称のもの、など細かい違いがあります。堤防から使うものの重量は、どんなに重くても100gまでです。それ以上の重さが必要になるのは船釣りになります。

 ソフトルアーで一番有名なのは、コアマンのVJと呼ばれるシリーズです。良く釣れると評判で、実際に堤防でVJを使って釣果を上げている人はよく見かけます。

 プラグは、水に浮くタイプと沈むタイプがあります。見た目は遠投性能がなさそうに見えますが、プラグの中には遠投のための仕組みが入っていて、飛ぶものだとメタルジグ並みの距離を出せるものもあります。

 この中で最初に使うお勧めのルアーはメタルジグです。私はある程度ルアーフィッシングをやってきましたが、特定のルアーだけやたらと釣果が出るとは感じていません。そのため、初めてルアーフィッシングをやる方には、遠投性能が高く値段も手ごろなメタルジグ系でタダ巻きから始めるのをお勧めします。

 

ルアーのキャストから着底まで

 ルアーフィッシングは、キャスト→フォール→巻取り(タダ巻き・ジャーク)→回収、これを繰り返します。これらの一連の動作のうち、巻取り開始前までの共通動作を①~⑩で説明します。

 

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 別の記事で書いたキャストの仕方を参考にルアーを遠投します。ある程度投げ方の経験を積めば、メタルジグで80mくらいは飛ぶようになります。目視で海面に着水したことを確認したら、直ちにリールのベールを閉じます。

 

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 投げたままの状態だと道糸がたるんだ状態になっていることが多いので、ある程度一直線になるように道糸を回収します。

 

【ワンポイント(糸ふけを取る理由)】

 糸ふけを出したままフリーフォールさせると道糸が波や風の影響をより受けやすくなります。その結果、ルアーのフォールの動きが悪くなるだけでなく着底がわかりづらくなります。とはいえ、着底を取らずに表層タダ巻きする場合は、糸ふけを出したまま2,3秒後に巻取りを開始してもそんなに問題ありません。

 

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 リールのベールを開けてサミングを開始します。人差し指で道糸を押さえ、ルアーが沈下しているようであれば人差し指を一瞬離して道糸を少し出します。着底を感じるまで繰り返します。この時、一気に道糸を出してしまうとたるんでしまって着底がわかりづらくなるので、少しずつ出すようにしましょう。

 

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 ルアーが着底するとサミングしている人差し指に”トン”という感触が伝わってきます。ここで直ちにリールのベールを閉じてロッドをあおります。もしくは、すぐに巻取りを開始してもかまいません。最も良くないのは、着底したまましばらくほおっておくことです。ほおっておくと、潮流でルアーが転がって根掛かりすることがあります。

 

【ワンポイント(着底がわからなかった場合)】

 風が強い日や潮流が激しいとき、ルアーが着底したことがわからない場合があります。この場合は、着水から着底までかかる時間をある程度体で覚えておきましょう

 例えば、着水から着底まで通常10秒掛かっているポイントで10秒以上着底を感じ取れなければ、すでに着底されている可能性が高いです。ルアーを海底で転がすのはリスクが大きいので、普段より着底までに掛かる時間が長いと感じたら直ちに巻取りを開始しましょう。

 

ルアーの着底から巻取りと回収まで

 巻取りには、タダ巻きといわれる「リトリーブ」と、ロッドを動かす「ジャーク」の大きく分けて2種類があります。どっちの方が釣れるということはないのですが、私はルアーの性能に任せるタダ巻きが好きです。

 

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 ルアーのレンジ(水深)が一定となるように巻き取ります。道糸のテンションが緩まない程度にゆっくり巻けば、一定のレンジをキープできます。目安としてはノーマルギアのリールで1秒間に1回転くらいです。
 なお、どのような巻き取り方でも、堤防から20m前後までルアーが近づいたら回収に入りましょう。堤防の壁際は釣りやその他流れ着いたゴミが散乱しているため、ギリギリまで底近くを通すと根掛かりする可能性が高くなります。

 

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 低速タダ巻きで反応がなければ高速にしてみます。低速と違い、巻き取るに従ってルアーのレンジは浅くなっていきます。回収まで高速で巻ききってもいいし、図のように、一度表層近くに来たら再度フリーフォールさせてもう一度着底から繰り返してもいいです。

 

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 ロッドを上下に動かすと同時にリールのハンドルを1回転させて道糸を巻き取るアクションを「ワンピッチジャーク」と言います。タダ巻きに比べるとレンジが早く浅くなるので、回収までに2回または3回程度フリーフォールをして再度底を取って繰り返します。

 

【ワンポイント(その他のアクション)】

 一般的に、ルアーフィッシングで狙う魚は、捕食する小魚を下から観察して上に向かって食べると言われています。特に、弱っている小魚が上から落ちてきたときに反応します。この上から落ちてくる魚を意図的に演出するアクションとして「ストップ&ゴー」「トゥイッチ」などがあります。

 

その他の大事なこと

餌釣りの竿と道糸は流用できる?

 餌釣りで使う竿はルアーロッドに比べて柔らかくできています。また、道糸は伸縮性の高いナイロンを使うのが一般的です。そのため、餌釣りのタックルは全体的に竿を動かすアクションをするのには向いていません。

 それでも、どうしても餌釣りをしていた方が、新たな道具を買わずにルアーフィッシングをしたい場合は、タダ巻きであれば原理的にはできます。ただし、糸の強度を考えると、中型以上の青物を狙うのであればナイロンは3号(12lb)以上を巻いておいたほうがいいでしょう。

 ちなみに、私はライトゲームはやりませんが、ライトゲームであれば3号未満のナイロンでも全く問題ないと思います。

 餌釣りのタックルをそのまま使おうとするとなんらかの制約事項があるため、結局ルアー専用のタックルが欲しくなります。一番安いものであれば、ロッド3000円、リール5000円、PEライン1500円、リーダー1000円、これで十分ハマチ・メジロと戦うことができます。これからも続けるつもりなら、釣具屋さんに行って「1万円前後で一式揃えたい」と相談してみてください。いろいろ教えてくれます。

 1万円とはいきませんが、比較的安価な組合せの一例をAmazonで探してみました。今から始める方は、糸巻きやリーダーの結束を自分でやるのは難しいと思いますので、ラインとリーダーは釣具店で購入してセッティングしてもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

最初に使うルアーは?

 ルアーフィッシングを始めると、初心者の頃はとにかくよくルアーをなくします。なくす原因は、根掛かりとライントラブルです。いずれも経験を積めば、半年くらいでルアーがなくなる回数は激減します。

 1000円前後するルアーを釣行の都度なくすと気持ちも萎えてしまうので、初めのうちは100均ルアーを使うのをお勧めします。100均ルアーを買ったまま使ってもいいし、次の記事にあるような少しの工夫をすれば、釣具店で売っているものと遜色ないルアーにグレードアップさせることもできます。

 

ルアーフィッシング開始時期は?

 魚がいないとどんな上級者でも釣ることはできません。さらに、餌釣り以上に魚の食い気が必要です。初めてのルアーフィッシングであれば、早くても5月、できれば6月以降から始めると、最初の1匹に早く出会えると思います。

 次の記事は私が初めて青物を釣り上げるまでの苦労話をまとめています。読者の方で、現在1匹目を目指して奮闘している方はぜひ参考にしてください。