くまの100均フィッシング

くまの100均フィッシング

100均を使ってお金を掛けずに大きな釣果

【釣り100均】一式150円以下でダブルアシストフックを製作編

初めに

 

アシストフックって高いから自作してみようかな~

 

こんなことを考えている方向けに検証していました。

 

 

 以前書いたオリジナルルアー改良編のレシピの一つである熱収縮チューブですが、釣具店にある商品をよく見てみると、この熱収縮チューブはいろいろな道具で使用されているようです。

 私は熱収縮チューブを使ったのは初めてだったのですが、特殊な工具などが必要なく、圧着のために使う道具は家にあるドライヤーだけです。圧着した後の強度は非常に強く、釣りの部品を手作りする上でいろいろと応用が利きそうです。

 ルアーフィッシングの消耗品の中にアシストフックがありますが、このアシストフックは2セットで500円くらいします。いつも高いな、と思いながら買っていたので、熱収縮チューブと100均で買った道具を使ってアシストフックを自作してみました。

 

自作版ダブルアシストフック

レシピ

  • ダイソー 手芸ワックスコード細タイプ10m
  • ダイソー スプリットリング4号
  • がまかつ カン付き伊勢尼14号 2本
  • カインズホーム(オーム電機) 熱収縮チューブ3.0K

 

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 今回のレシピで特に探し回った部品が針とルアーをつなげる糸です。ブリが掛かっても切れないくらいの強度のものが必要なので、100均の手芸コーナーにある糸を探してみました。

 編み物に使う普通の糸が多数ある中、商品棚の下の目立たないところに「ワックスコード」という見慣れない糸があったのですが、これが細くて強度がありそうです。ただ、細いとはいっても、ワックスが塗ってある分普通の手芸糸よりも太く、これで針に外掛け結びができるか若干心配です。

 

手芸ワックスコードと管付き伊勢尼針の接続

 まずは、買ってきたワックスコードが伊勢尼14号に結束できなければ話にならないので、外掛け結びでつなげられるか確認してみます。

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 カン付き伊勢尼の管の部分にワックスコードを差し込みます。ギリギリでしたが、何とか入れることができました。

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 次に外掛け結びをします。やってみたところ、フロロカーボンのハリスを結ぶより簡単で、しかもかなり強度がありそうです。

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 熱収縮チューブをワックスコードに通してカンにかぶせます。外掛け結びの結び目が大きくてチューブが通らなかったため、ハサミで少し切れ込みを入れました。ドライヤーで熱してカンに通したワックスコードが動かなくなるように固定します。

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手芸ワックスコードとスプリットリングの接続

 針のカンから3㎝くらいの場所に、スプリットリングをクリンチノットで結びます。

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2個目の伊勢尼針の接続

 反対側にも伊勢尼14号をつなげて、余分なワックスコードを切り取ります。

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完成

 既製品のダブルアシストフックと横に並べてみました。針を結んだヒモは、既製品に比べると若干太く見えます。そのため、強度に関しては問題なさそうです。ただ、一つ残念なポイントが、外掛け結びをした結び目が大きすぎて熱収縮チューブが通らなかったことです。これは、もう少し細いヒモを見つけて今後改良したいと思います。

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最後にまとめ

 今回は熱収縮チューブを使った自作品に挑戦してみました。この熱収縮チューブ、私が今回使ったのは3㎜のものでしたが、中には口径が1㎝以上のものもあるようです。何らかの部品どうしを結合するとき、ドライヤーだけで手軽に圧着できるため、応用範囲は広そうです。新しいアイディアが浮かんだら、記事にして紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

追加改良(2022/2/23追記)

 先週末作った自作アシストフックですが、外掛け結びの結び目に3㎜の熱収縮チューブが通らなかったため、切れ目を入れて押し込んだのですが、どうしても出来栄えが納得できませんでした

 そこで、3日間考えて、手順や圧着場所などを見直ししてみました。下の手順で作り直してみたところ、前回のものよりきれいにできましたので改めて紹介します。

 

  1. ワックスコードを40㎝程度切り取る。
  2. スプリットリングをワックスコードの真ん中にクリンチノットで接続する。
  3. 伊勢尼14号(1本目)をリングギリギリの位置で外掛け結びする。
  4. 熱収縮チューブ(2㎜)をハサミで5㎜長くらいで切り取る。
  5. その熱収縮チューブをワックスコードと伊勢尼針の先端から通す。
  6. 外掛け結びの真下まで熱収縮チューブを移動してドライヤーで圧着する。
  7. 伊勢尼14号(2本目)も同様に接続する。
  8. 熱収縮チューブの先の余ったワイヤーコードをハーフピッチで留める。
  9. 余ったワックスコードを切断する。

 

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 前回作ったものと比較してみました。左が今回、右が前回のものです。前回の熱収縮チューブは、収縮が甘いと外れてしまいそうですが、今回は最後にハーフピッチをしているため、より強度が高そうです
 ちなみに、ワックスコードはそもそも引っ張り強度が普通のハリスとは比べ物にならないくらい強そうで、熱収縮チューブがなくても十分使い物になりそうです。ただ、あったほうが見た目がかっこいいですよね。

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ダイソーからアシストフック発売開始(2022/6/19追記)

 本日ダイソーを覗いたところ、ついにアシストフックが発売されていました。私が見た店頭では、下の写真の3サイズがラインアップされていました。

 

 まだ実釣で試してはいませんが、錆び付きやフックの甘さなどの問題がなければ、自作よりもこちらの商品の方がコストパフォーマンスがいいかもしれません。